2007-01-01から1年間の記事一覧

経済のグローバル化の行き着く先

米国発の住宅ローンの焦げ付き問題で金融市場が混乱して世界中の株が下がっているそうな。米国ではローン破産した人でも住宅ローンを住宅を担保にして組むことができる事になっているらしい。その分、利率が高い。かたや、日本ではS電機が半導体部門を外資フ…

非民主主義でも資本主義の中国、決済機構を持ったGoogle

社会主義を止めたソ連と中国の発展の仕方が異なった理由についての大前研一氏の分析が面白かったので、メモっておこう。Googleが決済機構を持つという話は最近の電子マネーの普及とも絡んで、興味津々。やっぱり携帯かな、次々と機能が集約されるのは。。。…

/// 痛快!憲法学 「第十二章 角栄死して、憲法も死んだ 」 より

7/20からの続き安倍首相の思惑とは異なり、憲法改正が争点となる事は無く、参議院選挙は自民党の惨敗で終わった。憲法改正がテーマとなっていれば、5月連休から書き始めたこの『痛快!憲法学』も少しは何かの役に立ったのかも知れない。残り二章、早々に書…

官僚の天下り

田原総一郎のコラム http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/070719_20th/ を読んで、参議院選での安倍さんの不人気の理由の一端が分かったような気がした。 ようは天下りを制限された官僚たちの逆襲という事らしい。 小泉前首相もできなかった…

/// 痛快!憲法学 「第十一章 天皇教の原理 大日本帝国憲法を研究する」 より

7/15からの続きさて、民主主義と資本主義とが実現するためには、キリスト教の予定説から導き出される、神の前では人は平等であるというエートスが欠かせないというのが、今までの章に書かれていたこと。 鎖国により長い間中世のままだった日本を、西洋諸国に…

ロンドン地下鉄初乗り1000円!

イギリスポンドが高くなって1ポンド=250円、ロンドンの地下鉄は初乗りが4ポンドなので、日本円に換算すると1000円になるそうな。ロンドンの地下鉄はエスカレータが木製で火災が発生したり(今は違うのかも)、日曜日には閉鎖する駅があったり、遅延はしょっ…

プラザ合意以来の円安だって!

プラザ合意(85年)以来の円安らしい。当時1年間で1$=250円から150円程度まで一気に円高が進んだ。この円高をきっかけに製造工場の海外移転(主として東南アジア)が進む。中国南部シンセンが世界の工場として注目を集めるのは、冷戦が終結して、蠟小平の改…

ワンセグで見るTVドラマはなぜつまらないか?

昨晩チャンネル争いに敗れ、やむなく自分の携帯のワンセグでTVドラマをみる羽目に。予想はしていたが、3インチ程度の小さな画面では、疲れるだけで5分で見るのを止めてしまった。NintendoDSの例でも分かるようにゲームなら小さな画面でも楽しめるのに、TV番…

/// 痛快!憲法学 「第九章 平和主義者が戦争を作る」 より

6/26からの続き この章に書かれている事 戦争放棄をうたう憲法九条があったから日本は平和になったと考える人は多い、だが、歴史を振り返ると不戦条約が、第二次世界大戦でヒトラーの進撃を許し戦火の拡大を招いたという。 あらすじ ☆ 第一次世界大戦の反省…

/// 痛快!憲法学 「第十章 ヒトラーとケインズが二十世紀を変えた」 より

7/15からの続き この章に書かれていること 参議院選が始まって、民主党は議会制民主主義による二大政党制を実現すべきと訴える。資本家対労働者という対立は既に遠い過去のもの、今二つの政党を特徴付けるとしたら「大きな政府」と「小さな政府」とどちらを…

参議院選挙と二大政党制

参議院選挙が始まった。若い頃はどちらかといえば野党(反自民党)に投票していた気がする。政治に興味が沸いたのはバブルが弾けて、不景気になった日本は政治から変わらなきゃいけないのかなと思った頃だから、細川政権の頃だろうか。その後、衆議院の中選…

バルブの時代って、どんなだった?

先日、会社の若手に「バブルの時代」ってどんなだったんですかと聞かれて、あの時代を少し振り返ってみた。80年代の終わりから91年頃までだろうかバブル景気とよばれる時代があった。当時飲み屋はどこも混んでいて、つまみは高いわりには味はいまいち、道路…

プロバイダの地位低下、これもweb2.0のせい?

「ニフニフ」「グフフ」が示す、ニフティの危機感と変化このニュース見て、そういえば自分がはいっているプロバイダなんだっけって、しばし考えてしまった。ADSLが始まった当初は月5千円なんていう時代だったので、気にしていたけど、Yahoo参入をきっかけに…

今度は携帯電話でTV(ワンセグ)を録画してみた

週末に1GbyteのSDmicroカードを買ってきて、昨晩、「ワールドビジネスサテライト」を自動録画。 行きの通勤電車の中で再生しながら昨晩のニュースをおさらい。 まぁ、ニュースの内容は頭に入るし、悪くは無いけど、やっぱり小さな画面(3インチ)でTVを見るの…

飛行機も鉄道も携帯電話でピッピッピッ

久しぶりの出張で羽田からANAを利用。 事前にwebで座席も指定されているので、「スキップサービス」を利用して搭乗。これはANAカードを使って、チェックインカウンターを経ないで、直接手荷物検査場と搭乗ゲートでそのカードを読み取り機にかざすと飛行機に…

日本の携帯電話 パラダイス鎖国?

総務省のモバイルビジネス研究会の報告を受けて、菅義偉総務大臣がSIMロックを解除して国際競争力の強化なんて事を言ったらしいけど、どうなんだろう。日本の携帯電話は事業者(ドコモやau)の販売奨励金によって高機能端末をゼロ円で売り、通信料を高く設定…

/// 痛快!憲法学 第8章 「憲法の敵はここにいる」 より

6/14からの続き☆ 民主主義と呼ばないわけは? ギリシア時代のプラトンとアリストテレスの作ったスコラ哲学でも指摘されているように民主主義は衆愚政治に陥るので最悪の政治だと長いことヨーロッパでは考えられていて、独立戦争後のアメリカでさえ、民主主義…

万物には八百万の神が宿る

ここのところ携帯電話をSoftbankからauに乗り換えようと思って、電器屋で機種選びをしていた。いよいよ捨てられるという事を感じ取った我が携帯電話君が機嫌を損ねて、故障してしまったらしい。昔、長年連れ添った愛車を手放した時も同じような体験をした事…

仏大統領選で敗れたロワイヤル氏が夫と離婚

離婚といってもお二人は婚姻しているわけではなく、「連帯市民協約」を結んでいたらしい。初めて耳にするこの協約、元々はゲイ・カップルのために生まれ、結婚に準じる権利を保障する制度との事。パートナ同士の相続・贈与税控除が受けられるが、親子関係に…

/// 痛快!憲法学 第7章 「民主主義のルール」とは何か より

6/5からの続き☆ イギリス議会政治の基本ルールを確立した政治家 ディズレイ−リ 「公約を破ったら下野すべし」 言語も宗教も異なるアイルランドをイギリス人は16世紀ごろから侵略、19世紀中頃にアイルランドで馬鈴薯病が発生し数十万人の餓死者が出ました。生…

トフラーさん、『富の未来』

前々回の日記でも触れたコムソンの件はグッドウィルグループ外への譲渡でけりを付けようととしているようだが、まだこの先波乱がある気がして目が離せない。外交面ではロシアのプーチン大統領はルーブルでの原油取引を宣言したようで、イラク戦争の泥沼化で…

iPod Wii PSP みんなまとめて引き受けた

これらの電気製品三つとも同じ鴻海精密工業(ホンハイ)という会社で製造されている。英語名でFoxconnというこの台湾の会社は工場を中国に持ち、 EMSとして世界最大、売上は5兆円と中堅電器メーカ二社を足したよりずっと多い。EMS(電子機器製造受託サービス…

/// 痛快!憲法学 「第六章 始めに契約ありき」 より

5/30からの続き☆ 人民になぜ革命(国家をひっくり返す)を起す権利があるのか?伝統主義的社会をひっくり返した中世ヨーロッパの革命後の社会に大きな影響を与えたのがジョン・ロックの「社会契約説」でした。 予定説 と社会契約説から生まれたのが、近代民…

マイクロソフトのビル・ゲイツ、アップルのスティーブ・ジョブズ、二

All Things Digital コンファレンスでゲイツとジョブズの対談(10年ぶり?)があった。iPodのアップル(旧アップルコンピュータ)の創業者の一人スティーブ・ジョブズはApple II で$2億もの巨富を20代で得、Macintoshを世に送り出したのち、その独断性ゆえ'85…

「神の子どもたちはみな踊る」 村上春樹著

阪神・淡路大震災の起きた時期を想定して展開する物語の短編集。レビューにも書いたが、各々の短編集に共通するテーマは人と人とのつながりとは何に依るのかという事だと思う。友人同士、恋人同士、夫婦、惹かれあうという気持ちだけでなく、相手とのコミュ…

/// 痛快!憲法学 「第五章 民主主義と資本主義は双子だった」 より

5/22からの続き第五章 民主主義と資本主義は双子だった☆ 予定説が生んだ民主主義 近代民主主義は仏教からも儒教からも生まれなかったのに、キリスト教から生まれたのには必然性がある。予定説の信者にとって、王様も農奴も神様の目からみたら大きな違いは無…

「ドコモ2.0」と『フューチャリスト宣言』

「ドコモ2.0」先週末頃から全国紙、TVと大々的に広告を出している。 広告からはどれだけ変わったのか伝わって来ない。 なんかそんなに凄そうに思えない。 そこで、自分で勝手に想像(創造)した携帯2.0。「携帯2.0」 1. メールはwebメールにして携帯 or パソ…

度重なる光IP電話の不通問題、こんなことでNGN(次世代ネットワーク)

ひかり電話障害、人為ミスとソフトのバグが原因 昔の黒電話はたとえ停電になっても使える位高い信頼性を 要求されていた。 それは通信はライフラインだからという理由で。IP電話で使っているルーターというのはソフトウエアやら OSやらで動いている言ってみ…

新人類と呼ばれた世代の原体験

梅田望夫・茂木健一郎共著『フューチャリスト宣言』という本を読み始めていて、この本の「はじめに」の中でに茂木健一郎が面白い事を書いていた。彼は子供の頃のアポロの月面着陸(1969年)を覚えていて、その原体験が未来に対する楽観的な見方を培ったと指摘…

/// 痛快!憲法学 「第四章 民主主義は神様が作った」 より

第四章 民主主義は神様が作った貨幣経済の興隆という時代の流れの中で、貴族は没落し、王権が巨大になっていった。(絶対君主時代)。絶対王権を近代デモクラシーの国に変えたのはキリスト教。当時腐敗していたローマ教会に批判の声を上げたのがマルティン・…