数えてみたら3ヶ月経っていた

数えてみたら3ヶ月経っていた

テレワークという制度ができたのは昨年度からだったろうか。1年前の7月、翌年に控えた東京オリンピック開催時の電車混雑緩和の為にいくつかの企業が一斉にテレワークを実施した日があった。秋頃からポツポツと職場でもテレワークを上長に申請して在宅勤務をする社員が見られるようになって、年が明けてから自分も月に一度程度テレワークを使うようになって仕事と家事の両立が図れて便利だなと感じていた。

2月初め頃には日本でもコロナ禍が話題になりだし、でもまだ新年会で集まる事に躊躇はなかった。3月になったら会社でもテレワークが推奨されるようになり、大勢の社員がアクセスしだした為かVPNトラフィックが急増、在宅勤務での業務に支障をきたすようになった。3月頭にはこの2週間が正念場との政府の掛け声もあり自粛が始まり、自分も念の為スポーツジムを休会して、でもGWには普通の生活に戻れるよねと高を括っていた。3月中は不要不急の外出は控えていて、人影の無い中華街は映画「アイ・アム・レジェンド」を彷彿とさせる寂しさだった。

3月の終わりの三連休は暖かく、その時に増えた人出や欧州での流行が伝搬したのだろうか、実行再生産数>1となる状況となり4月初めの非常事態宣言へとつながった。4月からは原則テレワーク、出社時には上長の許可を取るようにと会社の方針が変更になった。 

そう、出社しなくなって、ほぼ3ヶ月が既に過ぎている。

感染者の急増は指数関数的で、累計感染者の数はLOGスケールで表し、ブラジルでは今も1週間で倍増という傾きで感染者が増えている。映画「コンテイジョン」は8年前の作品だが、今の世界をまるで予言しているかのようだ。再生産数という言葉も出てくる。よもや映画でしか見た事がなかった世界を目の当たりにするとは誰も想像すらしなかったであろう。怖いけどお勧めのサスペンスだ。

来月からは定期券代の会社からの支給がなくなり、出社日に応じて交通費を申請する事になる。大学生時代に学割定期券を買ってから40年ちかく定期券は常時携帯、スマホモバイルSuica時代を除けば外出時は手放せなかった。

会社に行く、デスクに座る、同僚とおしゃべりする、仕事をする、ランチを食べる、帰りに一杯、そんな当たり前だった風景が消失した。

不思議だ、これでいいのかな?

同僚との思い出って、飲み屋でのおしゃべりが風景としてあって、teamsやzoomで表示されてるインチキ背景では記憶として刷り込まれない気がしているのだけど