日本の携帯電話 パラダイス鎖国?

総務省のモバイルビジネス研究会の報告を受けて、菅義偉総務大臣SIMロックを解除して国際競争力の強化なんて事を言ったらしいけど、どうなんだろう。

日本の携帯電話は事業者(ドコモやau)の販売奨励金によって高機能端末をゼロ円で売り、通信料を高く設定する事で販売奨励金の原資を事業者が捻出している。日本特有のこの事業者主導型の垂直統合ビジネスモデルが端末メーカの競争力を損なっていて、長く同じ携帯端末を使う利用者に高い通信料を負担させている事になるという。

simロックがかかって販売奨励金があるからこそデジタルTV付き300万画素携帯でネットにもさくさく繋がるし事業者に好きにやらせておけばいいと思う。ソフトバンクの安い料金プランの方がいいと思えば、ソフトバンクに乗り換えるだけの事。親方NTTドコモで端末メーカの開発力が落ちているという指摘もあるが、そうでもない。海外がこうなっているから日本でもやらなきゃならんという意見には与しないのである。

日本の携帯電話の通信方式が独自だから競争力をもてないという事を指摘する人がいるが、実際には欧米に比べ多機能な携帯電話を実現できている日本の技術力は高いし、現に、某日本と外資の合弁携帯電話会社は日本で成功した商品を欧米でサイバーショット携帯やウォークマン携帯といったカメラや音楽携帯で売り出して業績を回復している。

だから、日本は閉鎖的だからメーカの競争力が無いというのは誤りで、出番はこれからだと思う。携帯でTV(地デジ)を見て思うのだが、放送と通信の融合なんてこれから始まると思っているので、日本メーカの出番はまだまだこれからだろう。

なんでもかんでも「欧米化」すりゃいいってもんじゃない。
明後日から売りに出されるアップルの「iPhone」だって、本体500ドル利用料金月額60ドルと日本の携帯電話に較べて安いわけではない。iTuneが使えるのは魅力なのかもしれないが。

日本の携帯電話メーカが世界で存在感が無い(規模が小さい)のはsimロックがかかっていたからではなく、日本の市場がそこそこ大きな規模だったから。それに対して韓国やフィンランドは国内市場が小さかったからサムソンや