2015-01-01から1年間の記事一覧

PC事業の統合のニュースを聞いてTV事業の未来を予想してみた

この日記で、三洋電機の話を以前取り上げた 野中社長、外資系ファンドの登場を経てパナソニックに吸収され社名は消滅した 電機業界の再編は続くと見え、先週は、PC事業での東芝・富士通・VAIOの統合が検討中と報道された。 PC9801はthinkpadと共にレノボに吸…

雑談もひとつの力と認められる昨今

「超一流の雑談力」とかって本の広告が車窓に貼ってあって、埼玉の北の方で起きた事故の影響で混雑し、身動きもできない、横浜から都心へ向かう通勤電車の中では、片手でスマホをあやつる事もままならず、雑談力とはなんぞや?と思考する事くらいしか出来る…

将来の夢は?高橋俊介氏

キャリア形成という言葉を最近耳にするようになった 終身雇用を漠然とあてにしていられた高度成長期に育った団塊世代と違い、グローバリズムの荒波をもろにかぶって翻弄された僕らの世代からは、一社あるいは一職種で勤めあげる事ができるとは信じていない。…

福山雅治の結婚は国家のためか?編集する

福山雅治と吹石一恵の結婚報告を聞いた職場の女性が、ああもう帰ろうかな〜とため息 その結婚を聞いた菅官房長官が産めよ増やせよ国家のためにと取られかねないコメントをしたと話題になっていた。 「日本人にとって国家というのは政府というか統治機構とい…

村上春樹の新刊本『職業としての小説家』

IoT、ディープラーニング、最新のテクノロジーが我々の生活にどんな変革をもたらすのか?きっとキンさんなら興味をもつと思うよとマイミクさんに勧められた本『未来に先回りする思考法 』を探しに丸の内のオアゾに立ち寄った 一階のフロアで目的の本はすぐ見…

最相葉月 「セラピスト」心の病との向き合い方

会社に勤め始めた頃、何ヶ月も職場に顔を出さない人がいて不思議に思い上司に尋ねたら、「彼はいいんだよ、それで」との答え。休みの多い人だったけど能力のある人で出社すると人の何倍ものパフォーマンスを発揮する。それを知る上司は野放し状態と、まだそ…

「ナグネ」最相葉月著。隣の国の事を知りたいあなたのために

ノンフィクションライター最相葉月著。 西武新宿線ホームで偶然知り合った中国人女性具恩恵、彼女を通じて知り得た中国朝鮮族の歴史。 中国人の9割は漢族で、という事はなんとなく知ってはいたけど、日本による韓国併合後、中国東北部満州に140万人もの朝鮮…

スクラップ・アンド・ビルド 芥川賞受賞作書評二冊目

「火花」に比べ、主題が「介護」と自分も関心があるテーマだったので、「スクラップ・アンド・ビルド」の方が面白かった 介護が必要な祖父と母と主人公健斗の三人ぐらし 肉体的にはさほど悪いところも無いのに母(実の娘)に甘える祖父 介護に苛立つ母のきつ…

芥川賞受賞作「火花」とイタリアびいきの塩野七生

芥川賞受賞作「火花」感想文 又吉直樹という芸人の名前は知ってはいたけど、どんな漫才をやるのかは記憶に無い。お笑い番組を見ないから、というよりあまりにも次々と新しい芸人が登場するので覚えられないからと言ったほうが正しいか。 かつて漫才がブーム…

映画『奇跡の2000マイル』感想

『奇跡の2000マイル』- オーストラリアの砂漠を女性1人で横断する感動のロードムービー という映画をみた ストーリ性の高い物語も派手なドンパチも見る気になれず、ただ広大な自然を肌で感じる事ができたらいいなと、街中の熱気を避け、涼みがてら選んだフィ…

平和な今のままがいいのだけど… 「東京プリズン(赤坂 真理著)」

今年は戦後70年、国会では安保関連条約が審議され、集団的安全保障という聞き慣れる言葉が話題になっている 赤坂真理という同世代の作家の紙面に載ってたコメントに興味を覚え、彼女の著書「東京プリズン」を読んでみた 学校で教わる日本史がなぜ近現代史の…

ハイスピードカメラで浮かび上がる日常の物語

写真家、Adam Magyar氏の作品、ハイスピードカメラがとらえた新宿駅で電車を待つ人の彫像 https://vimeo.com/77489382 この映像を見て、何を感じますか? 上京して始めて山手線に乗った時、向かい合う乗客が視線が重ならぬよう気を配りつつ、一定の距離感を…

人は人生の終わりを覚悟した時何を思うのか

心臓の弁を交換するという大手術を受けると父が覚悟を決め家族として立ち会うため仕事を休み、母と妹と共に7時間にわたる手術の経緯を見守った。 術後ICUでの管が刺さり髪の乱れたその姿は言葉にならぬほど衝撃的、このまま麻酔から覚めなかったどうしよう、…

「恩納村のシーサイドドライブイン」ドキュメント72時間より

金曜日の夜に家にいると見てしまうNHKのドキュメンタリー番組「72時間」 ある特定の街のスポットに集う人々を72時間撮り続けてインタビューする、ただそれだけの番組なのだが、事実は小説よりも奇なり、ということわざの通り、街の人々のインタビューから浮…

役職定年と社会人デビュー

50過ぎた僕らの年代だと、役職定年を迎え、会社人生の終わりがうっすらと見えてきたり、子供が巣立ち始め、かたや年老いた親の介護が切実な状況になったりと、思秋期とでも呼ぶべき時期を迎える友人がちらりほらり 子が社会人としてデビューするのは嬉しい半…

ランチを共にするのは普段は同じ職場の同僚。

先週ふと交わされる会話を傍から観察してみたくなって、聞き役に回って会話に加わる頻度を下げてみた。 仕事で繋がっている男同士の会話は、効率が正義で、話題が食堂のご飯の炊き方であるにせよ、政治経済であるにせよ、その底流にはいかに上手く仕事を進ま…

『日本人を考える』民俗学と呼ばれるエッセイ

文明の衝突の中で、日本文明が世界の中で八大文明のひとつにカウントされていた事に刺激を受け、日本の文化について考えてみたくなった 宮本常一という民俗学者の著書を二冊ほど読んだので、その読後感想文をまとめておきたい 『日本人を考える』 『なつかし…

内田樹著『街場の共同体論』

文明の衝突は読み応えのあるボリュームだったので、少し肩の力を抜きたくて内田樹著『街場の共同体論』 内田氏が一貫して主張しているのは、アングロサクソン的な信賞必罰に頼った社会は住みにくいから、昭和の時代の隣近所が関わりあって、困り事を片付けて…

文明の衝突 『The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order』

日本人ジャーナリストが誘拐され殺害された中東での事件がきっかけとなって、今、世界でなぜこのようなテロが起き続けているのか? 理解のヒントとなりそうな書『文明の衝突』サミュエル・P・ハンティントンを読んだ。かなりのボリュームがあるので詳細に読…

ボリウッド映画を侮る無かれ

事業計画を終え一息付いた事もあり、この一週間で、つたやでレンタルして借りた映画6本、ロードショー1本と映画ウィークだったこの週 早めに仕事を切り上げ、映画見たり、食事会に招かれたり、とアフターが充実していただけでなく、仕事の方もサンフランシス…

映画『そして父になる』鑑賞録

セレブなタワマンで暮らす子育てを母親任せにしている仕事人間の一流企業のリーマンが子の取り違え事件と研究所への左遷をきっかけに子供との交流に目覚める話 地元の外国人が電球を買い求めに来る、昼間子供の玩具を直す余裕もある、そんな寂れた田舎の電器…

スマートTVとは何か?

インターネットに繋がってyoutubeが見られる、とそんな程度の物では無さそうだ 視聴者の立場からすると、好きなコンテンツ(映画、ドラマ)が好きな時に見られる。BDレコーダのようなストレージ(記録装置)を家に置く必要はなく、ある程度のお金を払って(コ…

資本主義もひとつの洗脳と言えるのではないか?

いま生きる「資本論」佐藤優著 を読んだ 中国では政治家や官僚が私腹を肥やし、いづれ国を捨てる日に備え米国に家族を移住させたりしているという。それに比べてニッポンは?と、あたかも清廉さの違いがその国民性の相違にあるとでも言いたげな本が書店に並…

朝日新聞と産経新聞の通勤途上読み比べ

通勤時間が片道100分もかかるので、昔は一日往復している時間で文庫本一冊読み終えることもあった スマートフォンを使うようになってから、ついつい、電車内でもあっち行ったりこっち行ったりとネットサーフで時間を費やすようになってしまった 最近始めて面…