経済のグローバル化の行き着く先
米国発の住宅ローンの焦げ付き問題で金融市場が混乱して世界中の株が下がっているそうな。
米国ではローン破産した人でも住宅ローンを住宅を担保にして組むことができる事になっているらしい。その分、利率が高い。
かたや、日本ではS電機が半導体部門を外資ファンドに売却しようとしていたところ、新潟での地震の影響で評価額が数百億円程度下がって1000 億円でしか売れなくなってしまったため、ファンドが投資したお金を回収するため携帯電話事業も売却する事になったという。事業部門を次々と売却してしまったS電機がS電池になるのも時間の問題か。
サブプライムローンもS電機もゴールドマンサックス等の投資ファンドがお金を出している。
カード破産しても住宅ローンの組める人もいれば、真面目に働いていても経営者の失策で職を失う製造業の社員もいる。投資ファンドへの出資者は使い道に制限を設けているわけではない。出資したお金に何パーセントかの運用益がついて戻ってくればそれでいい。それだけのこと。
お金に良心はない。
なんと国際資本市場にある資金は全世界のGDPの3倍の160兆ドルだそうだ。
そういわれても、全くピンとこない
材料を加工して付加価値を付けてお客さんに買ってもらう仕事を製造業とよぶ。
投資信託をはじめ金融業の付加価値ってなんだろう。
世界中をこれだけの大きなお金が瞬時に動くことを経済のグローバル化と呼ぶのならば、人々の勤労観とか価値観とかもいづれ同じようなものに集約されていってしまうのだろうか。