プラザ合意以来の円安だって!

プラザ合意(85年)以来の円安らしい。当時1年間で1$=250円から150円程度まで一気に円高が進んだ。この円高をきっかけに製造工場の海外移転(主として東南アジア)が進む。中国南部シンセンが世界の工場として注目を集めるのは、冷戦が終結して、蠟小平の改革開放政策が始まってからだから92年以降だろう。

第二次世界大戦後の冷戦下、共産主義拡大の防波堤として日本は、政治的には極東における米国の同盟国、経済的には米国市場を日本企業に開放してもらう事で、経済成長を続けてきた。戦後の日本を代表する企業の米国市場での躍進が可能だったのは、技術開発を進めた企業努力だけでなく、政治的には自由主義同盟国としての連帯があったからといえよう。

東南アジアへの工場移転の段階ではまだ消費市場としての米国のプレゼンスは大きかったが、ユーロ導入による欧州単一市場の出現と消費市場としての中国が登場してきた事で世界の勢力図が変わりつつあるようだ。

今は1$=120円位だから、円安とは言えないだろうと思っていたのだが、そうではないようだ、ドルが他の通貨(ポンド、ユーロ)に対して下がっているらしい。
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/7802d7825cad609bda0c0cdfcfed4ea2
イラク戦争の泥沼化で基軸通貨としての地位が揺らいだのか、米国は世界で主導的な立場を失いつつあるらしい。上のブログに書いてあるように、円とドルは区別されていないので、ドルと一緒に円は安くなっているという事。

このブログでは円で銀行に預金するのはお止めなさいと言っている。まぁ、そういわれてもね〜。そんなに経済の知識あるわけじゃないし、為替レートに一喜一憂するのもいやだしね。

どうしたもんでしょう。