ワンセグで見るTVドラマはなぜつまらないか?

昨晩チャンネル争いに敗れ、やむなく自分の携帯のワンセグでTVドラマをみる羽目に。予想はしていたが、3インチ程度の小さな画面では、疲れるだけで5分で見るのを止めてしまった。

NintendoDSの例でも分かるようにゲームなら小さな画面でも楽しめるのに、TV番組だとどうして小さな画面では耐えられないのだろうか。

FFやDQのようなRPGゲームの面白さというのは「意外な発見」「できなかった事ができるようになる事」であったりするわけで、意外性とゲームプレーヤの想像力を刺激することにあると思う。だから、船に乗れたとか飛行船に乗れたというだけでワクワクした気持ちになれるわけだ。

それに対して、TVドラマというのは出演者の演技や台詞や膨大な情報が一気に送られてくるので、記憶には残るものの、想像力を働かせるという事に脳の力を使っている余裕が無いのではないかという気がする。

そんな体験から次の公式が成り立つのではないかと思い始めている。

(情報量の多さ)x(想像力)= 一定

俳句を例に考えると分かりやすいのかもしれないが、最近携帯電話で読める400字の小説なんていうのが流行っているのも、想像力を刺激するからだろう。

昨年100億円超えの興行成績となった洋画が2作品にとどまって、邦画のシェアが伸びたなんてニュースがあったけど、製作に大金をつぎ込んだCG (コンピュータグラフィックス)テンコ盛りのハリウッド映画に食傷気味で、人々が飽き始めているというのが本当のとこかも知れない。これも情報量の多さが楽しさに繋がっていない一例のように思える。

最初の話に戻ると、ワンセグ放送は今のようにサイマル放送(地デジと同じ番組)を続けていたらたぶん飽きられて忘れられてしまうだろう。あの小さな3インチの画面専用のコンテンツが作られるようになる時がワンセグが日の目を見るときになるに違いない。「モバゲータウン」との連動とか、携帯電話を前提としたコンテンツに活路がありそうだ。