シンギュラリティについて考えている

AIが進化し人間の知能を超える時が2030年に訪れ世界が変わる。いいか悪いかは分からない。でも必ずくる。必ず来るなら、その時代が人々に幸せをもたらすように技術を利用しようよ
と力説するソフトバンク孫正義

https://www.youtube.com/watch?v=Zew9RU99NFg

2時間にわたる講演だけど先端技術に興味のある人なら楽しめる内容だ
特に、講演開始から30分経過後のボストンロボティックス社のロボットが凄い

物を持ち上げ運ぶ、障害を避けて走る、車輪で走る
その動きは人と変わらない

これらの一連の動きは人為的にプログラムされたものではなく、ロボット上部のカメラで捕らえられた映像を瞬時に解析して行動に移されている。

センサーはカメラだけではなく、LIDARと呼ばれるレーザを照射してその反射光から物体との距離を測る仕組みも備わっている。きっと、人の目を超え、闇夜でも物の形が分かってしまうのだろう。

物を運ぶロボットが出来て、車が自動運転される時代が来たら、運送業界の長時間労働問題も過去のものとなっているのだろう。

今、昨晩頼んだ再配達の荷物をもってドライバーがインタホンのベルを押した

便利さと引き換えに効率の奴隷

スマホの料金プランを変えたら、通勤途上でスマホをいじる機会が減った。

常時接続のインターネットが手のひらにある。この便利さに慣れてしまうと、ついつい調べずには居られなくなる。

朝は天気、列車の遅延、駅での乗り換え、リアルタイムで分かるダイヤの乱れ。たかだか、1分やそこらの遅れでも駅での乗り換え時間に余裕が無いと、乗るべき電車を逃してしまう。

これは本当に便利なのだろうか?
気がつけば、乗るべき電車に駆け込む自分がいて、絶えず急かされ、自分の意志や感情を置き去りにして効率と秩序の奴隷になっている

月7GBまで使い放題の契約で3GBで終わってしまうと、なんだかもらいそびれたお小遣いと似た残念な気持ちになってくる。そして、新しい使った分だけプランだと外でネット接続控えてから、家で見ればいいじゃないという姿勢に変わりつつある。

車窓からボォーっと富士山を眺めているとその冠雪に気がつくし、心に浮かんだよしなしごとをこうしてmixiに帰宅後綴るのも悪くない

朝の車中で登校途上の高校生の男子ふたり
片手のスマホをいじりながらの雑談、たった2分という短い間に、目まぐるしく話題が変わる。パズドラ、愛子さん誕生日、テスト答案を親に見せるか否か、イカした駅員が居たの居ないの、等など。

若い子達のスマホの画面は目まぐるしく変わる。ブラウズされた画面が何個もあって、あっちいったりこっち見たり、勿論、割り込んできたLINEには速攻で返事。ちなみに、LINEの返事は三文字以内ですますのが昨今のお作法らしい。
「りょ」「おつ」「おこ」「てへ」

Twitterの40文字なんて長すぎて読めない。mixiなんて言わずもがな(笑)

どうせ短くするなら、季語を入れて五七五で表現出来たらいいのに、即時応答が習慣となった彼らの将来が心配ではある

スマホ乗り換えて4年経ったけど…

4年前にauからドコモにMNPしようとしたらポイントあげるからとauに引き留められたあの日。
時代は移り、今やMVNOと呼ばれる格安スマホに乗り換えるのが賢いユーザのあり方だとか。MNPMVNO、似たような横文字ばかりで、年寄りにとっては甚だ分かりにくい携帯電話とスマホの料金体系

7月からauで始まったのがピタットプラン
月々の利用パケット代に応じて支払う料金が変わるらしい。新料金プランが適用されるのは新機種購入時のみかと放おっておいたら、手持ちの機種でもプランの変更は可能と分かり早速安いプランに変更した。

今までのプランは上限が7GB/月のパケット制限だったものの、実使用では3GB程度にしか達せず、なんだか無駄に料金を負担している気がしていた。自宅ではADSL経由のwifiだし、通勤途上でSNSだニュースだという程度の利用なので、7GBも使う事は到底ない。

だったら、迷わずピタットプランに変更だ、と思いきや、このプランだと毎月割が適応されないという落とし穴がある。よってもって、人によっては乗り換えで損をする事もあるので要注意。

毎月割、誰でも割、アップグレードプログラムEX、とか、あれやこれやの分かりにくいオプションの組み合わせ。理解するだけでも一苦労。auショップで店員に聞いてみようかと店に足を運んでみたものの、待ち札のレシート受取機械の待ち時間は90分。

最終的にはSIMロック解除して、端末代と通信代とが独立になればスッキリするのだろうけど、それは通信業者にとってはお得じゃないから、あの手この手で顧客の引き留めを図る商習慣

ちなみに最近のスマホSIMロック解除が可能らしい
ショップで手続きすると3000円取られるけど、ネットでポチすればタダで済むとか

SIMカードと端末が別々に売られるのはGSMユーザの欧州では20年前から常識、ようやく日本でもまともな料金体系で携帯電話やスマホが売られるようになったということか

今のとこ、格安スマホに乗り換えた方が費用が節約できそうだが、時代はLTEの次の5Gへと進化する。格安スマホLTEでもたついているうちにドコモら大手は5Gでサクサク高速快適なユーザ体験を提供するという事か。

かたや総務省は5Gの電波割当をオークションで決めるとの報道もあり、今までと違ったサービスが登場してくる期待もある

そろそろスマホにも飽きてきたユーザ達
5Gで求められるサービスや端末は今と同じ形とは限らない

満員のアルプススタンドと炎天下のマウンド

夏の甲子園が開催されている、正式には全国高校野球選手権大会
トーナメント方式で勝ち残った高校野球の県代表チームが甲子園での最後の戦いに望む野球の試合

甲子園が始まると、子供の頃、下着姿でテレビの前で扇風機を回しながら一日中、高校球児を応援していた父の姿を思い出す。
わざわざ真夏の炎天下でスポーツをしなくても良さそうなものだが、夏の風物詩として位置づけられてる高校野球は父のような観戦者にとって、開催時期は夏しかありえず、主催する朝日新聞にとっても、終戦記念日、お盆、と日本人が過去の悲しみと向き合い、郷里に思いをはせるこの時期以外での開催は議論の対象にすらなりえない。

日本の高度成長期と呼ばれた時代
都市は多くの地方出身者を受け入れ、労働者の大多数は8月のこのお盆の時期に故郷に帰った。田舎に帰ることのできなかった人達は甲子園に出場した郷里の県の代表の活躍にテレビの前で応援に熱中していたのだと思う。

なぜ野球なのか、なぜ真夏のこの時期なのか、なぜ県の代表なのか、なぜ甲子園なのか。

高校野球が支持されてきた背景には故郷への想いを重ねる観戦者がいたのではないか

試合が始まる前の5分間でNHKは各県の地元の局が取材した祭りや観光地等の地域の持つ特色を紹介する。それはまるで週末ののど自慢大会の導入部ようだ。
新聞は各チームを取材し連覇だったりチームを支える裏方の苦労話だったりと読者の感動を誘うエピソードを載せる。

マスコミの役割は事実を伝える事であって、感動話は週刊誌の仕事という批判はありそうだけど、購読者の減少を食い止めるのは、わかりやすい心を揺さぶる物語。

ネットの時代となり新聞やテレビのニュースを鵜呑みにする人達を情弱と揶揄する人達はスマホで情報を収集するけれど、そんなネット住人は既成のマスコミの顧客となりえない事は明らかで、購読者や視聴者が何を求めているのか、その彼らの関心を引きつけておけるのは感動の物語

そして今日も生の感動を求めてテレビの前で甲子園に見入っている視聴者に向け、心揺さぶる記事を新聞社は作り上げていくのだろう

オープンダイアローグという精神医療のひとつの試み

週末にある勉強会にて精神科医の院長から、オープンダイアローグという精神疾患の治療法(?)についての話を聞く機会があった。

ダイアローグは対話、モノローグは独り言

オープンダイアローグというのは精神疾患の患者さんに加えて二人のセラピストとで車座になりお互いの話を、聞く、話す、こんな行為によって薬を過剰に処方される事無く、心の病を治す方法らしい。

話すという行為を重視していて、結論を求めない、クローズしないので、オープンと呼ぶのだろう。80年代のフィンランドで開発され、薬による治療より効果がある事が実証されている

講演のあと、4人ずつでグループワークを行った

話してはひとり、残り三人はただ話を聞くだけ
話すという行為と聞くという行為を明確に分けた時にどう感じるか、その体験をするのが目的だった。

人の話を黙って聞くと、聞きながら様々な思いが湧く、それを自分の内的会話として心の中で繰り返す。聞き手にとってはモヤモヤとした想いが心に渦巻く事を体感する事になる

話し手にとっては、ただうなずいて聞いてくれる人がいるというのは、自分がその場にいていいのだという安心感が醸成されてくるのが分かる。

幻聴や妄想等の精神疾患も、その原因は患者本人の脳や身体にあるのではなく、人と人との関係に、その原因があるという事のようだ

したがって、自分が受け入れられ安心できる場で自分が感じている事を聞いてもらううちに患者自身が本当の原因に気が付き、治癒されてゆくのだという

もうひとつ、この会でポリフォニーという単語を初めて聞いた

シンフォニーの反対語としてのポリフォニー

シンフォニーは予定調和なので、物事を予定通り運ぼうとしたり、周囲との調和にこだわって過剰に適応したりしない、その事をポリフォニーという言葉で表現していたようだ

仕事の現場では生産性の向上や効率の改善を常日頃求められる。

パワーポイントを使って業務の報告をする時には短時間で必要な情報を無駄なく重複する事無く表現される事が期待されているし(MECE)、どんな仕事にも日程や目標のような目に見える形での成果を要求される。

言ってみれば、仕事の現場というのは共に働くチームや組織から目に見えぬシンフォニーで縛られているともいえ、これは病の遠因とも成りえそうだ

話を聞くということ
調和を乱す事をおそれないということ

心の病を防ぐヒントをもらったような気がした

高解像度だけでいいのかな?

都議会選が終わって豊洲への移転もはっきりした訳だけど、2020年の東京オリンピック用の駐車場確保のために築地の跡地には環状2号線という道路が走り、駐車場としても利用される予定なのだとか。

東京オリンピックに向けては放送業界の周辺では4k,8k放送の開始が予定されていて、多くの家電メーカがテレビからは撤退したものの、生き残った数社にとっては地デジ普及のバブルよもう一度と期待が膨らんでいるのだとか。

BSなんかのフルハイビジョンが2kと呼ばれる方法なので、8kとなると解像度が4倍となって、人の顔なら髪の一本一本が見えてしまう程にクリアで高画質の画像が2020年には放送として送られてくる。

BSでみるなら別のパラボラアンテナが必要で、それは、右旋、左旋、と呼ばれる衛星から送られてくる電波の回転方向が逆だから。ケーブルでも放送はされるのだろうけど、周波数が高くなったり広くなったりと、対応可能な業者とそうでない業者とがあるかも知れない。

テレビも新規購入が必要だけど、まずは電器店の店頭でその画質に触れてみるのがいいだろう。

高画質だ、大画面だと、喜んでいる人は多いけど、居間に50インチの液晶TVを買った経験から思ったのは、確かに初めはその大きさに驚いたものの、最近では、リビングの50インチより寝室の20インチの方がなんだかしっくりきて観ていても疲れない。

そもそもテレビって使っていない時には真っ黒になっているのが当たり前とされているけど、リビングに巨大なブラックホール、四角いけど、ポッカリと空いているのってインテリアとしてどうかなと感じる。

しかも、いまどきリアルタイムで見るよりBDレコーダの録画をぱぱっと早送りしながらストーリを追ったりするので、結果的に番組を観ながら操作するのはひとり、団欒の中心にはテレビがあった、三丁目の夕日の時代は遠い昔。

今時の学生は、大学生や、もしかしたら高校生だって、Netfixで自分の部屋で映画をみている。就学前の児童だってyoutubeで好きな映像を自分で見つける時代だ。

そんな時代に8k放送と言われても、喜んでテレビを買うのは、一人暮らしのお年寄りか、独身貴族しか思い浮かばない。

映像をじっくりと見るならやはり映画館がいいと思う
鑑賞中に誰も声をかけてこないし、うっかりネットサーフという脇道にはまる事もない。

ジャン=リュック・ゴダールの『勝手にしやがれ』を映画館で観てたら、ロベール・ドアノーのモノクロ写真を思い出し、優れた映像に触れるには、高解像度技術より作り手のハートが大事だねと思えたし、ひとりで没入できる環境も欠かせないといえるだろう。

ポピュリズム 豊洲移転 築地ブランド アマゾン

昨年米国大統領選で「アメリカファースト」をスローガンとして誕生したトランプ政権、既存マスコミを排除しツイッターで自ら発信し国民の指示を得た。過激な言動は様々な批判を受けながらも彼の言葉は人を酔わせ、票を集めた。
これがいわゆるポピュリズム

そして、「都民ファースト」を全面に出し既存政党と闘うジャンヌ・ダルクのごとき小池都知事の政治手法は日本版ポピュリズム

昨日、築地市場からの移転をめぐり、豊洲の無害化は出来ませんでした、でも豊洲への移転を進めさせて欲しいと市場関係者の前で頭を下げた都知事

これまでは専門家委員会の委員長が科学的には安全だ、飲むわけでもないので豊洲の地下水が飲料水としての環境規準を越えたからといって問題はないと理路整然と説明しても市場関係者からは怒号を浴びせられてきた。

科学が風評に負けてはいけないという言葉に触れたのは石原元都知事

市場に直接赴き頭を下げ、話に耳を傾けた都知事の姿をみたねじり鉢巻の仲買人は我々市場関係者の気持ちを都知事はわかってくれたと答えていた。
理屈じゃない誠意だよと、政治家にとって必要なのは、とその姿を見て感じた。

昨年秋に予定されていた移転をここまで引き伸ばしたコストは都民が負うのだろう。合理的に考えれば無駄な延期でしか無いはずなのに

感情に訴える事をポピュリズムと断じてしまう人は政治家には向かない

アマゾンダッシュボタンでポチするだけでwifi経由で発注されて商品が家に届き、レジなし無人コンビニ、アマゾンゴーでは画像認識で顧客の商品購入が識別され、スマホの通信機能で店を出るときには自動的に支払いが完了していて、レジが不要になるという時代。

そんなイノベーションを次々仕掛けるアマゾンが1.5兆円で自然・有機食品小売り大手ホールフーズを買収し米国の小売業の株が下落。

これは何を意味するのか?

無人のアマゾンの倉庫から宅配で自然食品が配送される時代がそこまで来ているというのに、人手を介した仲買人の集まる市場は存続しうるのか?という事を示唆しているのだと言えよう

築地というブランドは産地ではなくただの食品の中継所を表す場所名にすぎない
10年後、築地ブランドのシールが貼ってある商品がアマゾンの倉庫から届く日が来ると思う。築地の仲買人が選んだらそれは築地ブランドと呼べるものね

和牛という名のオーストラリア産牛肉があるのと同様に