ポピュリズム 豊洲移転 築地ブランド アマゾン

昨年米国大統領選で「アメリカファースト」をスローガンとして誕生したトランプ政権、既存マスコミを排除しツイッターで自ら発信し国民の指示を得た。過激な言動は様々な批判を受けながらも彼の言葉は人を酔わせ、票を集めた。
これがいわゆるポピュリズム

そして、「都民ファースト」を全面に出し既存政党と闘うジャンヌ・ダルクのごとき小池都知事の政治手法は日本版ポピュリズム

昨日、築地市場からの移転をめぐり、豊洲の無害化は出来ませんでした、でも豊洲への移転を進めさせて欲しいと市場関係者の前で頭を下げた都知事

これまでは専門家委員会の委員長が科学的には安全だ、飲むわけでもないので豊洲の地下水が飲料水としての環境規準を越えたからといって問題はないと理路整然と説明しても市場関係者からは怒号を浴びせられてきた。

科学が風評に負けてはいけないという言葉に触れたのは石原元都知事

市場に直接赴き頭を下げ、話に耳を傾けた都知事の姿をみたねじり鉢巻の仲買人は我々市場関係者の気持ちを都知事はわかってくれたと答えていた。
理屈じゃない誠意だよと、政治家にとって必要なのは、とその姿を見て感じた。

昨年秋に予定されていた移転をここまで引き伸ばしたコストは都民が負うのだろう。合理的に考えれば無駄な延期でしか無いはずなのに

感情に訴える事をポピュリズムと断じてしまう人は政治家には向かない

アマゾンダッシュボタンでポチするだけでwifi経由で発注されて商品が家に届き、レジなし無人コンビニ、アマゾンゴーでは画像認識で顧客の商品購入が識別され、スマホの通信機能で店を出るときには自動的に支払いが完了していて、レジが不要になるという時代。

そんなイノベーションを次々仕掛けるアマゾンが1.5兆円で自然・有機食品小売り大手ホールフーズを買収し米国の小売業の株が下落。

これは何を意味するのか?

無人のアマゾンの倉庫から宅配で自然食品が配送される時代がそこまで来ているというのに、人手を介した仲買人の集まる市場は存続しうるのか?という事を示唆しているのだと言えよう

築地というブランドは産地ではなくただの食品の中継所を表す場所名にすぎない
10年後、築地ブランドのシールが貼ってある商品がアマゾンの倉庫から届く日が来ると思う。築地の仲買人が選んだらそれは築地ブランドと呼べるものね

和牛という名のオーストラリア産牛肉があるのと同様に