イタリア映画「大人の事情」(原題、赤の他人)

物語の舞台は、月食の夜に開催された幼馴染の男たち4人がパートナーを連れて夕食会を楽しむために集まった友人宅のマンション。
ホスト役は17歳の娘がいる医師の夫とカウンセラーの妻の夫婦、他には義母と同居している倦怠期の夫婦、若い女性と結婚したタクシードライバー、病欠のパートナーを置いてきた男。以上7人が登場人物

幼馴染でお互いになんでも知っているから秘密なんてなにもない、じゃ隠し事が何もないのなら、携帯電話の中身を知られても大丈夫よね、というカウンセラーの妻の言葉をきっかけに始まったゲーム。

ゲームのルールは、夕食会の最中、電話がかかってきたら全員が聞いている状態でスピーカホンで話すこと、そして、受けたメールを読み上げること。そんな大人のゲームをきっかけに夫婦で隠し合っていた秘密が暴かれ、友達同士での隠し事もさらされる。

暴かれる当人達にとっては一大事なんだろうけど観ている観客は大爆笑のブラック・コメディ

本国イタリアではヒット作となったらしい

携帯電話やスマートフォンの普及で同居の家族であってもお互いの交友関係は分からなくなってしまった。

そのスマートフォンにロックをかける、あるいは、かけない、それって世間の人達はどうしているのだろう?

夫婦なんだから隠し事はなし、は誠実さのしるし?
そもそも相方の携帯を覗き見したりするものなのか

妻にとって夫の素行が気になるのは当然だと思うし、ましてや子供もいて家族を守りたいと思えば、夫の不義を見逃しにはできないだろう。

台詞の多い映画だし、字幕を追いながら内容を理解するのは少し不便
人間関係程度は事前に知っとくと見やすいかも

映画の結末は大したこと無いけど、久々に笑えた映画でした