EconomyとEcologyって何か似ていませんか?

経済はEconomy、エコロジーはEcology

昔、全自動洗濯機は使う水が少なくて済むから経済的、ってCMがあって、最近では電気喰わない省エネ家電はエコ、っていうし、どちらも「節約」っていう意味では同じ意味。
なんとなく似ているので語源はなんだろう?ってつぶやいたら、eco-という接頭語は「家」を意味するラテン語から派生したのよ、って教えてもらった。
経済優先の環境破壊という言い回しからはEconomyとEcologyは対立している概念のように思えるけど、どうも元々の意味は近いところにありそうだ。

Ecologyというのは日本語でいうと生態学(生物と環境の間の相互作用を扱う学問)と定義されていて、なんだか難しい。環境が変わって減ったという言われるミツバチは環境の一部のような気がするし、生物と環境の線引きは、どこだろう…
唯一、経済活動を通じて大きな影響を与える人間は環境とは別の生物だといえそうな気はしている

自然は人間の手により克服されるべきものと考えるのは、砂漠という厳しい自然で暮らす民族の間から生まれたキリスト教の影響が強そうだ。新大陸という渇いた大地にスプリンクラーを設置して緑を植え、車で都市をつなぎ文明を発達させてきた合衆国。
エコが声高に叫ばれるこの時代、フロンティアスプリットとサステイナビリティとは両立するのだろうか

同じキリスト教の影響が強いヨーロッパではすでに白熱球の使用が法律で禁じられ、省電力のLED照明が浸透しつつあるというし、そこにもやはり、自然は人の手により守られる(克服)べき、そんな原理主義的な考え方がうかがえる。

そして、「温室効果ガス25%削減」を表明した首相を担ぐわが日本。
その目標達成のためには2020年までに2800万kWの太陽電池を導入する必要があって、その大半は530万戸の住宅用太陽光発電で実現するのだとか。

太陽光発電設備を作るメーカにとっては新たな産業が起こるわけで、そこには経済(Economy)と環境(Ecology?) ともに、両立させようという政府の思惑がうかがえる。

究極のecoは、もしかしたら日が暮れたら寝床に着いていた江戸時代の日本なのかも知れないけど、あの時代に戻ることをよしとする人はきっといないわけで、みんな長生きしたいだろうし、Economyの発展をうながしつつSustainable(持続可能)なEcologyに配慮した未来を私達は選択せざるをえないのだと思う。