お芋食べながら『日本の大逆襲』を読んでいた

種子島の農家 夢百笑の『種子島蜜芋』 
オーブンで焼いた甘いこのサツマイモが我が家ではおやつとしてとても好評。スーパーの店頭には並んでいないのだが、今はこういう特産品もネットでご注文。便利な世の中になったものだと思う。


日本の農業の競争力が無いなんて以前の日記に書いたけど、実はそうでもないらしい。美味しい農産物を作っている農家はネットで販売だけでなく世界中で認められているのだと。

青森県弘前で生産されているりんご『ふじ』はおいしいのでアメリカにも輸出されていて、とても評判がいいそうだ。弘前で米国の検疫官による検査を受け、千歳空港を経て米国に空輸される。

たしかにアメリカのりんごというのは美味しくない。果物というより野菜というか、ジュースにするのならいいのかも知れないけどそのまま食べるにはいまいち。船便にくらべ割高な空輸を使うのだから店頭での値段はアメリカ産に比べ何倍もすると思うのだが、おいしい日本産のりんごはアメリカ人にとっても魅力的ってことか。

同様に、かつて輸入自由化により打撃を受けるといわれていた みかんやさくらんぼも今ではその味が認められて世界中に輸出されている。中国に輸出された日本産の米は値段が10倍もするのにすぐに売り切れたそうだ。


というのは田原 総一朗と長谷川 慶太郎との対談をまとめた『日本の大逆襲( 「改革」「格差」を超えて、新しい成長が始まる)』に書いてあった話なのだが、久しく聞かなかったエコノミスト長谷川慶太郎さん、もう80歳なんですね。判りやすさと切れ味の良い語りは健在。

サブプライムローン後のアメリカは公共投資が経済を支えるとか(そういや道路とかボコボコだし)。これから150基もの原発が必要(NYの停電もあったしね)。それでもって、その原発を作れるのは三菱原子力、日立、東芝、の三社しかないから日本の産業にとっては朗報。

等など、最近株価の下落も著しく悲観論が漂う日本経済、長谷川氏の語る日本経済楽観論もたまにはいいのでは。

美味しい物に国境は無いし、このサツマイモもお勧めです。