あくなき効率を追い求め、走り抜けるコンビニ

甘いの辛いの色々あって、その真っ白なパッケージを手に取り裏側を見ると、湖池屋東鳩と子供の頃、TVCMで馴染んだ会社の名前が並んでいる
お菓子メーカにとって、広告せずとも大量に買い付けてくれるコンビニ大手はお得意様
パッケージデザインに頭ひねる必要はないし、もしかしたら工場にファミマのトラックが横付けして運んでくれたら物流だってお任せだ。
安くて良い物が安全に手に入って、お店もお客もハッピー

いっけん、いいことづく目に見えるけど、お菓子メーカは新商品の開発に力を入れなくなるだろう。古いおじさん達は、湖池屋東ハトという名前は知っていても、今の子供達は知りやしない。ブランドが失われ、作りてのやりがいがなくなったら新しい商品なんて生まれない

パッケージ裏面の製造所を見ると今は各メーカで作られているようだけど、物流の都合でそのうち製造場所は集約される。お菓子だから海外での生産に至るかどうかは不明だけど、今の電機製品はどれも中国製

コンビニ小売支配はますます進む

先日、ふと思い立ち、コンビニでチリ産白ワインを買った
600円也と安いけど美味かった
フランス産というだけで高く売りつけていたビジネスモデルは崩壊か

ワインの良し悪しを語るほどの酒豪でもない自分のような消費者にとってコンビニ定番商品で納得いく味なら文句なし。獺祭だって置いてあるし、お酒もコンビニ支配が定番商品への集約を促したりするかも知れない。

売れ筋商品が即座に分かるコンビニという巨大なシステムは在庫という無駄をなくし、極限まで効率を高めていく

でも、顧客がまだ気がついていない価値のある商品は、そんなシステムから得られる情報からは生まれない

作りての遊び心と熱い思いが滲み出る
そんなワクワクする商品はどこから生まれてくるのだろう?