facebook、常習性の罠
ここ、mixiも始まった当初は、個人日記の公開というスタンスでスタートしたのだが、他のSNSに顧客奪われだしてから、フォトやつぶやきやさまざまな機能が追加されてきた。
FaceBookもupdateの度に機能が追加されて、便利になるかと思いきや、自分のようにフォローを整理したいなとか既読の記事はもう見えなくてもいいのに、とか思っている人間にとっては使い勝手の悪さが目立ってしまっている。
ツィッターなら先に読んでおきたいフォローは別リストにして整理しておくとか自由に使えて便利なのに。
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こういう、ユーザにとって便利な機能をあえて付け加えてこないのはなぜなのか?
察するに、仲良しグループで同時に盛り上がる、そこにSNSの価値を見出しているからではないかと思いだした。
かつて、お茶の間のだんらんが地上波テレビ番組をネタとして盛り上がっていた時代があった。流行りのドラマを見るために、飲み会を先に切り上げるなんていうのも僕らの学生時代にはあって、話のネタとして地位はゆるぎなくテレビに与えられていた。
それがVTRの普及と共にいつでも見れるようになり、ネタとしての同時性が失われてしまった。
さらにハードディスクレコーダに番組を録画するようになってからは、居間にいる家族が同時にテレビを見る習慣が希薄化して、もはや居間に大画面テレビを置く理由すら消失しつつあるように思える。
「盛り上がりに欠かせないのは同時性」
その事をSNS業界は放送文化の衰退に見出したのだと思う
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FBあたりで盛り上がっている書き込みをみると、コメントやいいねは即日、遅くとも一週間以内にコメントされないとタイムラインから消え行く運命にあるようだ
FBを一週間まとめて読むとか読みたいフォロワーだけを優先して読むなどというユーザ固有の使い勝手向上を許さず、FBのアルゴリズムに則った規則に従いタイムラインに上げるべき記事とスルーすべき記事とが分別されている。
一週間に一度しかアクセスしないユーザには不自由な思いをさせて、常時接続させるように仕向ける。それはあたかも常習性を引き起こす麻薬のようなものだといえまいか
あるネット記事によれば、
ソーシャルメディアを使う10代の脳を観察した米大学の研究チームは、彼らの脳の「依存症と関係する部位」が活性化されることを明らかにした。「いいね!」は、タバコやギャンブルと同じ影響を脳にもたらすのだ。
という事らしい
医学的に観測されるまでもなく、LINEはずし、というイジメの言葉からも想像できるように、常習性の高いSNSである、LINEやFBというのは依存症という弊害をもたらす可能性はあるように思う
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かつて、テレビは一億総白痴化をもたらすと警告した評論家がいた
新しいメティアはいつも最初は叩かれるものさ、と澄ましていられないほどに、高密着度SNSの弊害は大きい
AIだなんだと機械学習の成果の盛り込まれたFBのアルゴリズム
そんなものに振り回される事なきよう自らの思考力は保っておきたいものだ