DeNAのトップがなぜ謝罪しているのか?

先週DeNAの南場会長ら3名が3時間もお詫びの記者会見
いったいDeNAが何をやらかしたのか?と調べてみた

原因はDeNAが運営する健康関連のサイトに投稿されている記事に明らかな誤りがあり、記事の真偽に責任は負わないと明記していたものの上場企業としての社会的責任を取りサイトも閉鎖した、という事

キュレーションと呼ばれるのは様々なサイトの情報を寄せ集めて紹介する手法の事で、そのサイトにも色んな健康関連の情報が載せられていたようだ。

ただ、その記事はSEO(Search Engine Optimization)というGoogle検索の上位に上がってくる為の表示技術を用いていて、DeNA側からも記事の作成者に対してテクニックを指導していた事も明らかになっている。

記事の真偽が怪しげでも検索の上位にランクされれば、サイトを訪れる人が増え、広告収入も増え、ゲーム売上の落ちているDeNAとしては新規事業としての期待も大きかったとのこと

元々は起業家の村田マリ氏が始めたビジネスをDeNAが買収し、村田氏自身もDeNAのキュレーション事業執行役員としてこのサイト運営の責任者として仕事をしている

このサイトに上がってくる記事は、クラウドアウトソーシングと呼ばれる、いわばネット利用の外注への業務発注、という仕組みを利用していて、1文字0.5円、8000文字、以上という支払い条件で素人に記事を作らせていたようだ。

結果として、ネットの記事をパクッて表現を少し変えた、怪しげな記事を乱造、本来、編集者として責任者を置くべきなのに不在、と上場企業としてはなんともお粗末は管理体制。

そもそも、記事についてDeNAは責任を負っておらず、何らかの問題が生じた場合には執筆者個人に責任を取ってもらうことになっているらしい。

キュレーション、例えば、matomeなんちゃら、みたいなサイトが増えたなと感じてはいたが、背景に、こんな風にシロートの小銭稼ぎの実態があるとは知らなかった。

考えてみれば、分かると思うけど、200字詰め原稿用紙1枚で100円にしかならない仕事でオリジナルな文章など書けるはずはない。

最近では、キーワードをいくつかいれて文字数を指定すると、適当にサイトを巡って、文章を産み出すソフトウエアが2万円程度で手に入るのだとか

きっと荒稼ぎする執筆者はこんなソフトもうまく利用していたのだろう

小保方事件で剽窃はまかりならんと大学では指導しているのに、インターン生とし称して学生集めてパクリ文章を作らせていたとしたら、その企業としての姿勢は厳しく問われるのもやむを得ない。

Google検索も所詮は機械検索、ある種のアルゴリズムが働いているのだから、根気よく付き合ってみれば、上位に表示されるためのコツを割り出すことは容易なこと

ガセネタ
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文章の自動生成

技術の進化がもたらす虚構
その虚構のすきを突いて儲ける手段をみつける起業家

法律に追いつかれる前に、とっとと儲けて国外逃亡

この事件、たぶん、まだ続きがありそうだ