ARMを買ったソフトバンクと任天堂のポケモンGO

ソフトバンク孫正義がARMを3.3兆円で買収というニュースと日本でポケモンGOが配信されたというニュースと聞いた時から、このふたつを絡めた日記が書けたら面白そうだと思いつつ、一週間が経ってっしまった

一見なんの関係も無さそうにみえる二つの出来事
でも、その根底に流れる技術は同じ

ARM、ポケモンGOこれらはいづれスマートフォンを支える基幹部品だったり、アプリケーションだったりするわけだけど、世界中の人達がそのテクノロジーを一斉に享受しているという点で似通っている。

ポケモンGOというゲームの持つ潜在的可能性を一言で言うならば、私はいつどこにいた、という情報をポケモンGOを運営する会社に預けてしまっているという事なのだと思う。

ゲームで遊ぶ人達がそのリスクをどこまで気がついているのか分からないけど、Googleアカウントを必要とするこのゲーム。もしかしたらただのゲームで終わらず、ユーザのプライバシーを管理してしまう、下手をすれば、未来小説「1984」のビックブラザーのような存在になるかも知れない。

スマホGPS情報を必ず必要とするゲームで遊ぶという事は「今私はここにいる」という情報を誰かの手に渡す事になる。その情報がどう扱われるのか、という事についてゲームを始める時に説明はない。ただアカウントを取り、地図上に光るポイントを目指して歩き、見つけたポケモンにボールをぶつけて収集する。

遊んでいるだけのつもりが、自分の歩いた道筋が誰かの手によって集められている。
でも、みんなやっているから大丈夫なんじゃないの?
Gmailだって文章解読されているし、LINEには友達や家族の写真の載ったアルバムがどんどんできているし、プライバシーなんて、そんなんあるわけないよ、という元Google社長の村上さんの言葉が頭に浮かぶ

ARMが凄いのは、iotの時代を迎えて一番大切な情報のセキュリティを保護するために、一個一個のCPUに固有の暗号化を施しハードウエアとして印刷する事で、誰からもハッキングされない強固な情報の安全性を確保した所にある、と孫さんは熱く語った。

やや回りくどい言い方になったのは自分も正確に理解できていないから
ソフトウエアはコピーされたり盗まれたりする、でもハードウエアなら誰も読み取れはしない、そんな理屈なのだろうと思うけど

便利さと引き換えに失われるプライバシー
企業において個人情報の取り扱いが現代ほどうるさく時代は無いというのに、各個人は無防備にプライバシーをゲームの運用会社に手渡している。

私たちはどうしたらプライバーを守れるのか?

とりあえず言えるのは、ポケモンGOをやる時のGoogleアカウントはアンドロイドスマホのアカウントとは別にしておいて、いつでもポケモンGOのためのアカウントは捨てる事が出来るようにしておく事か

また新たなアカウントが増えるのはパスワードの管理も悩ましく、いささか手間ではあるけれども