『共感する女脳、システム化する男脳』

『共感する女脳、システム化する男脳』の著者、サイモン・バロン=コーエンの理論によれば、人には二つの脳のタイプがあるそうだ。

EQ(empathy qutient)と呼ばれるのは人との共感を大事にする脳の働き。
ねぇねぇ、これいいよね、素敵よねといった他人との感情の共有を志向する心の動き。
言語能力の裏側の他人の気持ちに共感できる力で、女性はこの能力が高いらしい。お人形遊びをしながらお母さんやお姉ちゃんの役割を会話を通じて感じ取る、女の子の遊びもこれが理由とか。

SQ(systemizing quotient)と呼ばれるのは、これとあれがこう繋がって、よってもって、こういう結果になるのだな、という事に強い興味を持つ脳の働き。入力がこれで、出力がこれで、その因果関係はかくかくしかじかと。子供の頃プラモデルに夢中になったり、空間把握能力を試すことにわくわくする男の子の本質はこの働きによるらしい。

もちろん、1人の人にはEQ、SQが共に備わっていて、その強弱によって、女性っぽいとか男性っぽいとか傍からは見えるのだろう。これは男女の性別の相違というよりも、単に脳の志向がどちら向きか、そう理解してしまうと、すっきりする。自分にはどういう傾向があるのか、子供の頃、どんな遊びが好きだったか?
思い出してみると自分を知るのに役立ちそうかな。

今朝、勝間さんもtwitterで「この軸で考えるといろいろすっきりして、お気に入りなんです」と返事くれたけど、僕も、この考え方が妙につぼにはまった。

ブログを始めた当初、自分の考えを文章にして、自分というものを再確認したいという意図を持っていた。振り返って、日記を読んでみると、 SQ傾向の強い文章とEQ傾向の強い文章とに大別できそう。

最近は仕事がすっかり、システマチック傾向が強くて、スケジュール立案とかが苦手で、直感で仕事する方が肌に合っている僕にとっては、いろいろと不本意なマネージメントもせざるを得ないわけだけど。人のやる気とかモチベーションをあげるのって、やっぱり共感が大事だよね、と思っている。

SQとEQか。そのバランスだよな、意識しなきゃいけないのは。。。