ブランドを支えるのは? (ビールとかITとか)

ギネスブックと言えば、誰もが知ってる世界一の記録の認定者。元はギネスビールのディレクターが世界一のいろいろをかき集めて出版したのが始まりとか。
ミシュランガイドといえば、レストランの格付けで有名だが、こちらも本業はタイヤ。
たかがビール、たかがタイヤ、本業よりも副業の方が有名。
味や機能の大きな差がない商品では、そのブランドの持つイメージというのは消費者に与えるインパクトというのはとっても大きい。
ミシュランはそのブランドを売り込むために本を出版したのが1900年というから、その頃からブランドの重要性を認識していたって、ヨーロッパ人って賢い。

僕らが学生の頃にはブランド物というのが流行っていて、ワニだのペンギンだの、ペンギンがどっち向いてると偽物とか、そんなのが話題になってて、今はペンギンで思い浮かべるといったらSUICAだと思うが、あの頃は、そんなマークが付いているだけでただのポロシャツが随分と高い値段で売られていた。

服だって機能と性能だよ、大事なのは、と売り込んだのがユニクロで、格安でカラバリが豊富やフリースから始まり、今年は何だろう、ヒートテックかな。消費者がこっちの方がいいやと思ったら、機能よりブランドで売ってた商品というのは売れなくなってしまう。

ジュネーブの国際音楽コンクールのピアノ部門で賞を取った女性が話題になっていた。
音楽といえばジュネーブ、バレエといえばローザンヌ
都市というブランドを売り込むのに芸術のコンクールを開くというのは秀逸なアイデアだなと思った。その都市のある国の名前はすぐには出てこなくても、都市名を聞いて音楽やバレエがイメージされるなんてちょっと素敵だと思う。
ただなんとなくAPEC開いて終わっちゃただけのYOKOHAMAは都市としてのブランドには最近はかげりが。

ITの世界のブランドといったら何だろう。
昔はマイクロソフト。でもこの会社は何でもOSに盛り込んでビジネスとしては成功したけど、他分野への進出ではことごとく失敗している気がするなぁ。技術はあるけどあこぎな印象が拭えないというのか。

その点、アンドロイド携帯にby Googleという印字を見つけて驚いたけど、Googleは自社のブランド価値を次々と高める戦略にうって出ようとしているようだ。携帯の横にQUALCOMからGoogleへ、う〜ん、時代の動きを感じる。マイクロソフトに対抗する形でアップルが生まれ、アップルのiPhoneに対抗する形でGoogleのアンドロイドが登場しと。

アンドロイドのセキュリティホールが話題になるのはこれからなんだろうなぁ。2002年頃はWindowsセキュリティホールが世界中で話題となって、メールを開いただけで電話帳がまるごと流出したりとか、そんな事が瞬時に世界中で起きていた。携帯の回線なら、スピードもそこそこなので、あっという間に広まる事もないだろうけど、WiFiにつないでいる時にアンドロイド携帯のセキュリティホールを突かれたら、けっこう大変な事が起きるかも知れない。

今は携帯は安全だと誰もが信じて、プライベートや写真もアドレスも電話番号も、あるいはラブレターのようなメールまで保存しているけど、スマートフォン経由でこれらが流出、という事故がないとはいえない。今までの携帯電話はドコモやauの閉じた世界でハードもソフトもネットも作られ徹底的に検証されてきたから安全だったわけだけど、インターネットという外の世界と情報のやりとりを携帯電話が直接してしまうスマートフォンというのは、どうなんだろう。

お客さんも様々なアプリをダウンロードして使っているし、そのアプリに、悪意を持った罠が仕掛けられているかも知れないし。

なにか起きたらブランドイメージを失うのは
Googleか、端末を作っているメーカか、通話料金を取っている通信事業者か。

いたずらに不安をあおるつもりは無いけれど、今までの携帯よりはPCチックなケアが必要なスマートフォン
でも即座に情報の伝わるtwitterで安全確認というのも今の時代ならではの対処法かも。