バス・アーキテクチャの変遷にみるジョブスの物づくりへのこだわり
PCのバス・アーキテクチャの変遷と競争優位:なぜ互換機メーカは、IBM プラットフォームを乗り越えられたのか?
http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/mmrc/dp/pdf/MMRC163_2007.pdf
という論文を読みながら、1980年初期のパソコンの状況を振り返っていた。
あの当時IBMコンパチという言葉がPCの世界でも、メインフレームと呼ばれる大型コンピュータの世界でも、世界のスタンダードを現す言葉として使われていた。
IBMスパイ事件でおとり捜査により逮捕された日立の技術者はその後どうしているのだろう?それにIBM PC のDOSとして使われたMS-DOSがその後windowsとしてPCのOSとしてスタンダードとなると誰が予想でいたのだろう。
ずいぶんと遠い昔のような気がする
この論文に書かれている、IBMにBIOSのソースコード公開に踏み切らせたのがAppleIIの成功に刺激されて、だったというのが興味深い。IBMはこのオープン化の戦略によりPCというハードウエアに他社の参入を許し、結果てきにはPC部門をLenovoという中国企業に売却してしまった。
IBMコンパチPCのOSとしてMicrosoft社が成功を収めたのは言うまでもないが、初代Mac以来、ずっと、ハードウエアとOSとを一体として、商品化してきたアップル社の戦略。それは一体なぜだろう?
そのこだわりは、今のiPadにも引き継がれている
その答えは、スティーブン・ジョブズが物づくりに固執しているからだと思っているのだが
どうだろう。