「いちばん」、どころか決勝リーグにも出られなくなるかも

自民党参院選のキャッチフレーズ「モノづくりや治安、教育水準、長寿など、世界に誇れる「いちばん」をたくさん生みだしてきたのです。」

モノづくりが一番だったと言ったって、それは円が安かった時代の話。長寿とはいうものの、街で老人の居場所は少ないし、病院にこもってしまって、それで寿命だけ長くて幸せ?という気もする。たしかに、夜の都心を女性が歩いても襲われる心配は少ないけど、その安全の裏には移民受け入れに非積極的だから所得格差が小さいとか、まぁ、いろんな要因はあるだろうし。

自民党のキャッチフレーズ聞いていると、リタイヤした団塊世代の人たちに説教されているような気分になる。俺達の頃は月200時間は残業したもんだ、とか、聞かされたけど、1$=\360だったら、そりゃ人件費という名の固定費は1/4だもんなぁ。

昔は良かった、私は何にも変わってないのに生活や暮らしが悪くなったのは国のせい、そう思っている人にとっては心地いいのかも知れない、この自民党のキャッチフレーズは。

でも、変わらないから、堕ちていくんだよ、と僕なんかは思っていて。
同じ仕事してたら、日本にいる人も中国にいる人も得られる収入は一緒なんだよ、という世界に僕らは今住んでいる。

「ハエがたかるようにチャレンジ」と岡田監督は言ったし、闘莉王の言葉を借りれば「下手なりにやり方がある」。過去の栄光なんかにすがるのは辞めて、ハエがたかるようにボール取りに行かないと、韓国企業や台湾企業や中国企業にモノづくりは負けちゃうんだろうな。

ドーハの悲劇」で始まった日本経済の停滞。「ルステンブルグの自信」と呼ばれ、後にあのデンマーク戦での勝利が日本経済の立て直しのターニングポイントだったと5年後に語られるようになるといいのにな、と思う。

まぁ、ひとごとでは無いわけだが。