孫正義vs佐々木俊尚 Ustreamでケツダンポトフ

twitterでのつぶやきの応酬をきっかけに設定されたソフトバンク社長孫正義とジャーナリスト佐々木俊尚氏とのダダ漏れ討論会。http://ketudancom.blog47.fc2.com/blog-entry-436.html#extended

8時に始めて夜中の1時まで5時間とぶっ続けで議論しあう二人。さすがに全部みるほどヒマじゃなかったけど、11時半から1時間半、ネット経由Ustreamの画面の中のふたりのやりとりは面白かった。
光ファイバーを使った家庭へのネット接続環境の必要性について関心を呼び起こし、オープンなディスカッションをしたという意味ではエポックメイキングな議論。

利益を追求するのが目的の企業のリーダーとして、自社の利益拡大を目論むのは経営者としは当然のこと。
フレッツ光のNTTやKDDIに比べ、YahooADSLしかもってないソフトバンクFTTH(Fiber to the home)への取り組みは出遅れ気味。そこで、原口総務大臣も巻き込みながら、家庭への光ファイバー接続網の開放を目論んだ、ということだろう。iPadSIMロックの件を問われてどう孫社長が答えるのかと思っていたら、倒幕派ソフトバンクをなぞらえて、外国からの武器(iPad)で幕府(NTT)と戦うのだとか。

企業経営者にとっては利益を追うと同時に、その事が世の中にとって、どれだけ役立つことなのかも広く理解してもらう事は欠かせない。そういう意味では、国民に直接声が届くネットの環境をどう利用するかは、企業のリーダーである経営者にも、国のリーダーである政治家に、とっても重要な事となっていくのだろう。

ネット経由の動画配信を見ていて思うのだが、この孫正義vs佐々木俊尚対談も、あるいは、5/2の勝間和代vsひろゆき対談も、見終えた後で、じゃ何を覚えているかといったら、その議論の内容は記憶に残っていない。でも、孫さんが涙ながらに愛国心を吐露した場面とか、勝間さんが頭に血が上って、うっかり「夫婦喧嘩のようだ」と失言をしてしまったとか、そんな出演者の感情があらわになった場面というのは強く印象に残るもの。

それにしても、この孫さんと佐々木さんの対談をセッティングしたケツダンポトフのそらのさんというのはスゴイなぁ。ただのシロートが市販のカメラでインターネット配信しちゃう今の時代。新しいメディアの出現というのだろうか、こういうの。ちょっと目が離せない。