格差社会?日本。アメリカの医療保険法案に思うこと

アメリカの医療保険法案がようやく成立。3000万人もの人が無保険で病気しても医者にかかれない米国。その人たちを助けるための法律に半数近い国民が反対ってすごい。
自由と平等の国アメリカ。
貧乏になったのは自己責任。怠惰な人たちまでも保険で救うのは許せんと多くの米国人は思っている。
元々移民の国だし、来るもの拒まず、機会平等、貧困は自分のせいなので、他人に頼らないでね、という事。

日本は違う。
弥生時代までさかのぼったら分からんけど、過去数百年間、この島で生まれ、この島で育った単一民族の国、というのが多くの人の理解するところ。
同胞を見捨てるのは忍びない。生活保護だってあるし、医療だって受けられるようにしてあげようよ、というの国民のコンセンサス。

サブプライムローンの支払いが滞ったら、ポリスが拳銃持って、立ち退きを迫る国、それが自由の国アメリカ。
借地借家法で保護されて、居座っても、警察が脅しに来たりはしない、それが日本。最近はこの法律も変わったらしいけど。

貧困とか格差社会とか言ったって、どちらかと言えば、社会主義的な日本。
戦後、アメリカで民主党寄りの政策に近い学者達が社会主義的な政策を占領国日本で試してみたかった。そんな統治政策が故に今の日本があるとも聞く。

そういや、明治の時代の金持ちはハンパではなかった。
横浜の三渓園なんて、富豪の別荘だったわけだし。

貧富の差がないのは日本の美風と考えるのは根拠の無いこと。
結果の平等を求める先には衰退しかないのはソ連の崩壊が教えるところではないのか