サンデープロジェクトの最終回に思うTV報道番組のありかた

サンデープロジェクトという田原総一朗のテレ朝の日曜日の報道番組が最終回を迎えた。
この番組が始まった21年前は、時々みていたし、月曜日の職場でも番組の内容が話題になることも多かった。当時は職場でも一人一台パソコンなんてなかったし、もちろんネットに繋がっているのはワークステーション程度、自分の机でネットサーフなんてありえない。

最終回だから、なにかサプライズでもあるかと期待したが、結局は亀井さんと菅さんとの言った言わないのドタバタ劇を見せられただけで、これじゃ、打ち切られても仕方がないのかな、というのが僕の感想。

一人ひとりの党首は、自説を主張しているものの、それぞれの意見が何の形にも集約される事なく、放たれた言葉がただ空をさ迷っている印象。これなら、ブログなりtwitterで主張を伝えた方が国民には正しく伝わるのではないか、と思う政治家もいただろう。

ネットがこの手の報道番組に引導を渡しというのもひとつの理由だが、HDDレコーダに録画してからTV番組を見るという習慣もこの手のリアルタイムでのハプニングを売りにする番組にとってはマイナスだろう。「朝まで生テレビ」という番組名が示すように、生で見るからこそ、面白いわけで、昔、オールナイトニッポンのような深夜放送を録音して翌日聞いたらつまらなかった、というのと一緒で、録画したものを見ても臨場感が違う。

リアルタイムで番組を見せたいと局側が意図するなら、TV番組とtwitterとの連携とか、ネットをうまく使った番組作りが良いのではないか。TV離れが進んでいるとはいっても、依然として、TVの世論におよぼす影響は大きいし、民主主義の発展のためにもメディアの役割というのは無視できない。