5年ぶりの自動車免許証書き換え

道路交通法の改正なんて普段気にしてないから、この5年でずいぶんと変わったんですね、車をめぐる環境が。
高齢者向けにはもみじマークができたのは知ってたけど、難聴者向けというのもできたとか。飲酒運転の罰則も厳しくなったのはいいと思うけど、普通免許だけでなく、中型免許ができた、というのは初耳だった。

免許更新のお知らせのはがきが届いた時に、「4桁のパスワードを二つ考えておいてください」って書いてあって、どうもこれは、免許がICカードになったので、そのICからのデータを読み出す時に必要になるパスワードらしい。ICカードになったのは免許の偽造を防ぐためらしいのだが、ドライバーにとってはなんのメリットも無いのに、ふたつもパスワード考えろだなんて。

もう、ネットへのアクセスのためのアカウントとかいっぱいあるし、いい加減、どのパスワードが何用かなんて、絶対覚えきれない。ましてや、免許証用のパスワードなんて、次に使うの5年後。覚えているわけないよね〜。

免許なんて老若男女問わず持っているわけだから、特にお年寄りにとっては覚えておくのは大変。でも、それは大丈夫、免許更新の申請書を作るときにパスワードを自分で入力するのだが、その時にパスワードが印字された控えの紙が出力される。その印字された紙と免許証は別々に保管して下さいとのただし書きつきで。

それにしてもパスワードを印字するって、それパスワードの意味ないんじゃないですか〜、と僕は思う。

免許の更新は警察署でやったのだけど、「免許更新」という札のぶら下がったカウンターの警官に聞くと、まずは隣の交通安全協会で証紙を購入するよう指示される。で、なぜかここで、「交通安全協会の活動にご協力いただけますか?」とまるでユニセフ募金を募る市民団体のような勧誘を受ける。 wikipediaによれば、ここで集められたお金の7割が職員の給与として使われている例もあるというし、財団法人と聞くと天下りの受け皿のような気がする。本来、趣旨を説明してご入会いただけますか?と尋ねるのが筋なんじゃないの。

それにパスワード設定しなきゃならない理由がどうにも思いつかない。というかそれ以前にICカードにするメリットって何なのか?そのICに書き込まれた情報をいつ誰が利用するのだろう?と疑問は付きない。

偽造された免許証で、銀行口座が新規開設できたり、携帯電話の新規契約が可能になったりする事が犯罪に利用されるのだとすれば、身分証明書として利用できる、パスポート、健康保険証、年金手帳にもICカード化してパスワードをかけなきゃいけない事になる。

そんな事になったら、もっと覚えるべきパスワードが増えるし、そもそも4桁じゃなくて、8桁でアルファベットも交えてなんて事になったら、記憶力の悪い僕にとっては迷惑でしかない。

究極の解は一枚のカードにまとめること。
という事に気がつくまで、パスワードは増えていくのかな