すききらい、言ってちゃダメ!

朝日新聞が4月から紙面を一新

今更新聞なんて読む時代じゃないよ、との声はあるものの。どうして、なかなか、文字が伝える情報をバンと印刷された紙面で一望にして俯瞰できるのはネットには無い新聞の強み。

ここ2年ほどRSSリーダなどを使いつつ、いくつかのブログを定期購読して気が付いたのは、アルファーブロガと呼ばれる人であっても、情報の捉え方にクセがあって、偏りがあるってこと。

サブプライムローン問題をマスコミより先に指摘していた「ぐっちーさん」というブロガーがいて、その先見性の高さにさすがネットの時代、と思ったのがおととしの夏だったのだが、いつのまにか、彼もAERAに寄稿したりして、アエラビジネスセミナー(http://www.aera-net.jp/bizseminar/)ではついに面も割れてしまった。

にせサンゴ礁事件の胡散臭さもあって、朝日新聞の報道姿勢は好きではなかったのだが、自分と異なる意見にはあえて触れてみる、ことにしているので、うちでは朝日新聞を購読している。

最近朝日新聞はネットとの共存を目指す姿勢を打ち出していて、ネットの話題をうまく紙面に生かしている。この4月からの紙面もオピニオン欄は充実してきたし、記事にも取材者の名を載せるようになったりして、ちょっと変わったぞ、そう思わせる内容になっている。

ブログが面白いと読み手が感じるのは、自分の考えと似通ったにおいをそのブログに感じるから。しかも、書き手とのインタラクションもあるし。いってみれば、お肉が好きな人同士が、この料理こってりして美味しいわね、と言い合っているようなもの。

だから、お気に入りのブログばかりを読んでいるのって、好きなものばかりたべてる偏食傾向の強いお子様のようなものといえなくはないか。

ちょっと偏りすぎかな、もしそう感じているなら、ネットの情報に頼らずに新聞や雑誌や印刷物を手に取った方がいい。同じ文字という情報がPCのこの15インチの画面の上の光のドットと、紙面という40インチ相当のサイズに描かれたインクの濃淡とでは印象が違うことに気が付くはず。目に優しい、いや、それだけじゃなくて、パラパラめくれる。なんていうか、その手軽さが紙の良さのような気がする。

広告費が削られているのは事実だし、朝日新聞も赤字、なんてニュースもあったけど、偏りの無い情報を得るなら新聞がおすすめ(別に朝日に限らないが)。ということで、うちの子供たちには、すききらい言わずに、新聞を読むことを奨めている。