無趣味のすすめ

無趣味のすすめ

無趣味のすすめ

趣味は何ですか?と聞かれると、困ってしまう

暇な時に何をしているかっていったら、家にいれば、書物の世界に耽溺するか、ネットを彷徨するか、街をあるけば古い建物をみて歴史に思いを馳せたり、野山をあるいて聞きなれない鳥の声に耳をかたむけたりと、いづれも趣味として人に語るほどのものではなく。

だいたい、中学生の頃から、「あなたも何か趣味を持ちなさい」と親からは言われ続けていたものの、まぁ確かにうちのお袋はシロートとはいえ個展をひらく程度には絵を描いていたりしたので。  なにかした方がいいのかなぁと思い続けて、気が付けば四十の手習いと揶揄される年齢も過ぎてしまい。

仕事が趣味というほど仕事中毒ではないものの、休みの日も仕事のメールにリプライしてしまうのは、やはりやりすぎなのかな。とはいえ、まだまだ、この道、見極めたとは思えず、ついつい、のめり込んでしまうのだが。

そんな仕事中毒と人からは指摘されそうなアナタ(私?)にぴったりな本かな?

「無趣味のすすめ」 村上龍

安易なビジネスや人生のコツは無意味だ。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。

「オーラの正体」
その人物に関する物語性を伴った情報がその人物のオーラを形づくる。

「部下は掌握すべきなのか」
問題は、部下との接し方ではない。取り組んでいる仕事に本当に価値があるか、だ。

「労働者と消費者」
労働者としての生きがいを感じているのか、それとも消費者としての生きがいしかないのか。

「企画の立て方」
イデアは「組み合わせ」であって、発見などではない。