ネット時代の音楽表現、そしてレコ大

音楽表現をなんのためにやっているのかという坂本龍一の話、面白いっす
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY200812180219.html

彼も指摘しているように、「著作権」というのは音楽を流通する人たちと販売する人達の利益のためにあったのであって、音楽の作り手のためのものではなかったという事。ネットという無料の音楽配信手段ができちゃったらなんのための著作権かという事になっちゃう。

ブログもやっていたけど、アクセス数を上げる事が目的になってしまって、それが嫌でやめちゃったと。結局音楽は多数の人に聞いてもらうためというのは動機にはならなくて、自分の耳が聴きたいメロディーを作るしかないのだと、悟ったとか。

この話、ブログや日記を書いている人達には納得いくんじゃないのかな。
コメントや足跡を気にしだすと、書けなくなる、読み手を意識すると書くべき言葉が浮かんでこなくなるという感じ。mixiのようなSNSをやめちゃった人がいるけど、その後、はてなのブログは続けていて、そちらの方が伸び伸びと書いているようにみえる。mixiは足跡が気になっちゃうので、ブログに書いているという人もいるけど、読み手の受けを意識したり、読み手が知人だったりすると思ったように描けないもの。

自分が書きたい事、自分が書かれるべき言葉だと思う事を自由に綴っていないと文章表現は続かない。

坂本龍一さんに話を戻すと、CDの時代のようにアルバムを売って生計を立てるという事が難しい時代になるのだろう。コンサートは無くなる事はないけど、コンサートに人を集めるために無料で自分の楽曲をダウンロードさせるというアーティストも出てくるだろうし。

そういえば、そろそろ「輝く!日本レコード大賞」の始まる時間? 50回目なんだね。いつのまに、大晦日から引越したのやら。番組タイトルのレコードというのがレトロでいいですね、昭和を彷彿とさせて。ピンクレディーが大賞とったらレコ大の権威がなくなるー、なんて言ってた時代がなつかしい…