中国製食材へのメラミン混入と米国発サブプライムローン問題、どこか似てやしないか

サブプライムローン問題って、米国の高リスク債務者(カードの借金踏み倒しちゃったような人)向けローンで留まっていればすんだものの、そのローンを証券として世界中の金融商品に埋め込んじゃって、ばらまいたので、世界の金融市場が大変なことになっている。高い格付けのついたいた金融商品にもこのローンが組み込まれていたという事が分かって、え〜、何を信用していいのか分からないじゃん、どうすればいいの、って状態に陥ったのが去年の話。

住宅の資産価値が上がっていた頃は担保価値が上がったことで低利ローンへの借り換えが進んでいたのに、アメリカも住宅バブルが弾けて、借金を返せなくなり、借りていた人は買った家を追い出されて債務を免除されるものの、ノンリコースローンだから、借金は金融機関が負うことになって、バタッと倒れてしまったのが、リーマンブラザース。

中国製食材へのメラミン混入も日本では中国製の粉ミルク使ってないから大丈夫と思っていたら、近所のスーパーで売られている丸大食品の冷凍食品が中国で製造されていて、実は微量ながらメラミン入り牛乳が使われていたのだとか。中国の酪農家は水で薄めた牛乳のタンパク質含有量を高めるためにメラミンを添加したらしいのだが、中国政府はその実態は把握できていないのだとか。すでに5人もの赤ちゃんが中国では死亡しているのに。

こんな形で、金融商品やら身近な食料品やらに、なんだか怪しげなものが混じっているというのが、グローバル経済のもたらした結果だとしたら。こういう話はこれから、もっともっと増えてくるのだろうなぁ。今更、鎖国するわけにもいかんだろうし、どうやって自己防衛したらいいのやら…