国際連合、国際貢献、国際社会、…

元日の新聞に日本は軍備放棄を世界の国々に呼びかけ、憲法九条を守って自衛隊の軍事力を放棄し、その代わりに戦争が起きたら国連に守ってもらうよう提案しようという投書が載っていた。

国際連合というのはThe United Nations直訳すれば国々の寄り合いといった意味か。けっしてGlobal Government 世界政府ということではない。戦後天皇制がなくなって日本の政府の上位に位置する権威がなくなってしまった。戦後の日本人は自国政府の上位に位置する権威として国連に対して幻想を抱きがちだ。

現在の国連は加盟国も多く、常任理事国の一票の拒否権で提案の可決もできない仕組みになっていて、むしろ世界の主要な指導者が一同に会するダボス会議で交わされる議論の方が世界の政治経済の動向にあたえる影響度が大きいといわれている。ちなみに、今年のダボス会議は今月23日から開催され、福田首相、小沢党首も参加の予定とか。

日本語には「国際化」という単語はあるが、英語ではインターナショナリゼーションという言葉は使わないらしい。似たような言葉にグローバライゼーションというのがあるが、これはアメリカ人が自分達の規準を世界に広めようという意味合いの方が強い。

ダボス会議では政治家や経済人だけでなく、知識人やNGO代表者等も集まり、各人の立場や肩書きにとらわれることなく、世界の行き先を議論するという。福田さんや小沢さんがどんな議論を交わしてくるのか。注目したいと思う。