ブラックマンデーから20年

任天堂時価総額が10兆円を超え、トヨタ三菱UFJに次ぐ第三位に。2月20日の日記にも書いたけど、Nintendo DS は従来ゲームになじみの無かった世代にも顧客層を広げて、ゲームの面白さを訴える事に成功した。最初のファミコンファミリーコンピュータ)を出したときも、そのネーミングから分かるように、これはおもちゃじゃないよ、家庭で使うコンピュータだよと訴えかけて財布の紐を緩めることに成功した任天堂。お客の心を良くわかっている会社だと思う。

Nintendo DS の事を書いた2月の株価は3万円の前半だったようだから、その時買っておけば、今(6万円後半)は倍の値段が付いて一儲けできたのだろうとも思う。自分の目の付け所もまんざら悪くなかったと自負したりもするのだが、株価に一喜一憂するのも面倒で株はやってない。

昨日はブラックマンデーから20年目、その後3年間は日本の株式市場の日経平均は急上昇して4万円近くを付け、バブルの崩壊を迎える。日本の市場はその後二度と4万円台をつける事がなかったが、NY株式市場はその後3倍まで上昇、日本の株式市場でのメインプレーヤも当時1割程度だった外国人投資家が今は6割と日本の個人および金融機関の存在感はまるでなし。

株は買わないけど貯金が好きな日本人の金融資産残高は1550兆円。個人から預かったこれらのお金を金融機関は国債の購入に充てた。結果、日本政府の国債発行残高はこの10年間だけで330兆円から810兆円にも膨らんだ。『バブルへGO !! 』で阿部寛が言っていたとおりだ。政府の税収が54兆円しかないのに国債という借金を返せるのか。利払いすらままならなくなるかもというのが今の政府の財政状況、それでも格差是正のために補助金をよこせと国民はいう。

後世に付けを回すような政治はもうやめないといかんのじゃないのとこの20年を振り返って思った。