便利な生活に落とし穴 JR改札機

260万人の朝の足を直撃 プログラムに潜んだ“魔物”

昨日は朝から首都圏のJR主要駅で改札機が使えなくなるというトラブル。なんでも日本信号という会社の改札機だけが改札機と駅のサーバとの通信がうまくいかず、電源をいれても作動しなかったそうだ。原因はサーバから送られてくるデータ(値)がある特定の数値の時だけ発生する不具合、いわゆるソフトウエアのバグ。

何ヶ月か前に羽田空港全日空の予約システムがダウンして大混乱なんて事もあったけど、定期券、飛行機の搭乗券、そしてコンビニでのお買い物といろんな事が電子化され、さらには携帯電話でできるようになったりして、どんどん便利になっていく。こうしてシステムが統合化され、ネットワークが複雑につながると、便利さとは裏腹に脆弱性がますます高まっていく。

完璧なソフトウエアを作り上げることは不可能だ。バグはある。でもバグでシステムがダウンする事になっても致命的な事態に陥らないようにするというのがフェイルセーフの考え方。

今回の改札機のトラブルでは駅に納入されていた改札機が複数社だったので、幸い大きな混乱を引き起こす事は無かったようだ。これも一つのフェイルセーフといえるのかも知れない。

そのうち、お買い物を電子マネーだけでやってるとある日突然買い物ができなくなるなんて事態が起こるかも知れない。お財布に現金はいれておいた方がよさそうだ。