定年後に必要なのは教育と教養(?)

高齢者にとって必要なのは「きょういく」と「きょうよう」なのだという。

CultureとEducation?
いや、そうではなくて、今日行く所があって、今日用がある、サンデー毎日を過ごすリタイヤ組にとっては家から出る理由があるという事が大切らしい

カリフォルニア州最低賃金を時給15ドル(約1700円)まで引き上げる事に州議会が合意したというのに、日本では800円程度と低く据え置かれているままなのは何故か?

若年層の人口減少により働く若者の数は2割減っているのに、65歳を超える労働者の数は50%も増えていて、低賃金で働くパートタイマ市場に高齢者が参画しているので、労働力が不足する事無く、結果として最低賃金は低くおさえられているのだという。

かつて物価の安いアジアへ定年後移住する人達がいたが、今は日本と物価に差がなく、タイの町中ではランチに千円というのも珍しく無いのだとか。

賃金安い→コスト安い→物価安い
という循環により物が安くてしかも安全なパラダイスが極東に出現しているのは今風黄金のジパングと呼べそうだ。

定年を迎えた友人を尋ねたら、定年後も時給2000円也で会社で継続雇用されるのだという。

一昨年聞いた時にはさっさとやめたいと言っていたはずなのに、いざ定年を迎えてみると、家に居てもやる事無いし、健康保険料とかも高いし、だったら、会社に行ってた方がまし、との事。

今日用がなくなるのもつまらないし、今日行く所は今までと同じ会社、がいい、とその友人は感じたようだ

世界一貧乏な銃弾6発を受けたゲリラ上がりのウルグアイのムヒカ元大統領

来日した彼は講演会で、物欲にとらわれる事の虚しさを説いていた。お金で人は幸せにはなれない。あなたはお金を払って品物を買っているけど、それはお金を得るために提供したあなたの時間と交換しているのだよと。
物を買うために働いて愛する人と過ごす時間を犠牲にしてはならないよ、と。

労働力の対価としてお金を得ているのだから、商品の価格は労働者の時間の総計だよと論じていたのは資本論だったかな

かの大統領は65歳を経ても喜々として働く日本人を見て何を感じたのだろうか?
世界で最も成功した共産主義国家は日本とも言われる。

人は何故働くのか?

お金だけでなく、そこには誰かに必要とされているという実感を求めて社会との繋がりを保ちたい、そんな気持ちが生きがいとしての支えになっているように思える

「きょういく」と「きょうよう」

さて、定年後の自分にはどんな明日が待っているのだろうか?