バックアップは死語かも知れない、年末年始の断捨離を終えて

バックアップは死語かも知れない、年末年始の断捨離を終えて

年末年始の休みは一年の垢を拭い去る大掃除と決めている家庭も多いだろう。
大掃除のついでに情報の断捨離もと自分は決めていて、この休みには家のPCのディスクのバックアップを取るという事をここ数年習わしにしていた。

家庭のPCがデスクトップからノートブックに置き換わり、スマホを使うようになった事で、そのノートPCへのアクセス頻度もぐっと落ちた。久々に開いたPCのドキュメント類をみると1年前とほぼ一緒。なので、バックアップの必要もなかった。

あえて、増えたデータはと調べてみるとスマホで撮った写真類
USBケーブルでスマホとPCをつなぎ、PCにコピーした写真類を外付けのハードディスクにバックアップ。しめて、500MBなり。

写真を追っていくと、一年間にあった事があれやこれやと思い出される
たったひとりで感傷にふける、そんな作業をしながら、いまどきは、LINEのアルバムだのfacebookで1年の振返りだので、遠くはなれた友人とも気軽に出来るんだなと思い至った。

若い人達はイベントのあった当日にLINEのアルバムに写真を上げてしまうのが当たり前。思い出の写真はクラウドに積み重なっていって、GByteからテラByteの01データをどこか遠く離れたディスクに刻んでいっている。

昔、山田太一のドラマで「岸辺のアルバム」というのがあった。
多摩川沿いの戸建て、そこで暮らす家族はそれぞれに秘密を抱え、バラバラになっていた。そして、洪水で家が倒壊する寸前に思い出のアルバムを取りに戻る、アルバムが家族の絆の象徴として描かれていた、そんなストーリだった。

そんなアルバムもネット上で半永久的に保存される現代はあわてて、アルバムを取りに行く必要等ない。便利な時代になったものだ。
とはいえ、アカウントが乗っ取られたら、一瞬にして、プライベートがさらされる、そんなリスクもあるわけだけど。

PCのバックアップの話に戻ると、新しく作ったドキュメントも、ネットでみつけた有用な情報も、PCに蓄えておく、そんな習慣が今は無くなってしまった事に気がついた。

どんな情報もGoogle様で検索すればみつかる時代
いや、そもそもGoogleの検索に引っかからないようだと、その存在すら疑われてしまう時代

デスクトップPC、ノートPC、からスマホタブレット
そんなデバイスの変遷が、ストレージ要らずのネットワークで繋がったクラウドの時代への加速を促したのだなと、感じた年始の断捨離でした