世の中のシニア層の暮らしぶりに思う事

ひさしぶりに両親から電話があった

正月以来ご無沙汰していたので、気になっていて、電話しようと思いつつ、気が付けば、もう桜の季節

昨年病弱だった連れ添いをなくし、一人暮らしになった伯父さんがいて、身の回りの事は自分でできるものの、80歳になってハンドル握るのって、どうかなぁ、なんて話を徒然に

歳を取ったら、歩いて足で街にくりだせる便利な場所で暮らすに限る、と思う。老夫婦ふたり、あるいは一人暮らしになったら、広い家なんて掃除の手がかかるだけ。マンションだったら、火の元と戸締りも鍵ひとつで十分。

高度成長期に庭付き一戸建て、なんて夢をすりこまれ、あくせく働き、丘陵地帯の新興住宅地に住まいを持ったとして、老いてのちは、駅への坂道も膝にくるし、住み替えを進める世帯も近所には多い。

この夏、最寄駅にスポーツジムが新規開店

最上階には60歳以上専用のロイヤルルームというのがあるそうな
ひと汗流して一杯、という事なのかも知れない

定年後のある知人いわく、家でボーッとしていると、「留守番は家に二人はいらないわね」と奥方に言われ、暗に外出を示唆されるとか

居心地の悪い我が家を離れ、ロイヤルルームで、持て余し気味の時間をゆったりと、無為に過ごすのだろう。

話しを両親との会話に戻すと、親父は毎日1時間ほど散歩にでかけるらしい。おしゃべりなお袋は、多趣味だし、話し相手も多そう。「男同士っていうのは話弾まないし、続かないから、男って可哀想よね」とは彼女のセリフ。

女性のお喋りの相手を、僕が苦手ではないのは、彼女に鍛えられた(というか、相手させられてた)せいだと思うのだが、そういや内田樹も似たような事(母親のおしゃべりにつき合わされた)を書いていたけど、まぁ、たしかに、目的が無いと会話が続かないというのは男性に多い気がする。

そういう意味で、このジムのロイヤルルームがどんな風に使われるのかは興味のあるところ。時間とお金にゆとりのあるシニア層をテーゲットに何か新たなビジネスはできないものか、とか。

暇はあるけど、相手がいないなぁ、という潜在ニーズは多いはず
アベノミクスでインフレになって、年金生活者の暮らしが慎ましくなる前にお金を使ってもらって景気回復の一翼を担ってもらいたいものだ