働くモチベーション、なんて励まされたら頑張れるのか?

トラファルガー沖海戦の時、ネルソン提言は「諸君が各自の義務に忠実である事を期待する」と言い、日本海海戦の時、東郷提言は「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」と言ったとの事ですが、この二つの言葉の違いは英兵と日本兵の行動原理の違いをよく表わしていますね。

とは、『日本人と「日本病」について』山本七平岸田秀との対談集の一説らしい
http://togetter.com/li/271836

もし、戦争の時、指揮官から、ネルソン提督の言葉を聞いたら、お前らは駒に過ぎん、言われた通りに仕事しろ、と告げられた気がして、日本人の兵隊だったら士気がなえるんじゃなかろうか

日本人って、仕事の意義を、それが自分が所属する組織にとってどんな風に役立っているか、そこを説明してもらわないと気持ちが乗らない、というとこがあると思う。

外資系企業に勤めていたらそうでもないのかな
転職しないとキャリアアップしないし、同じところに留まるのは、むしろ無能と烙印を押されてしまうのだとも聞く。

定年まで勤め上げてご苦労様、という言葉もあるように、日本の企業では転職せずに同じ会社に奉公する人が相当数いて、まぁ、今は過去のものとなっているのかも知れないけど。
組織への愛着というのは、日本人の特質としてあるのかも。

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若い人達の仕事へのモチベーションをかきたてようと思ったら、どんな言葉が適切なのだろう

うちの会社は、こんなに危機的状況にあるんだから、がんばれか?
この仕事は君の成長にとってもプラスだから、がんばれか?
給料、格付け、上げてやるから、がんばれか?

豊かさへの変化を実感できる中国等の新興国の若者と違って、そもそも食うに困っているわけじゃないし、そこそこの生活ができている日本の若い人達に、何をモチベーションとして提示すればいいのか、迷う事がある

昔、「男らしくしろ!」と言って喝を入れたつもりになっていた上司がいたけど、イクメン世代の男子には到底通用するはずもない

「会社のため」に替わる励ましの言葉って何かあるのか?