「クラウド」「ハードウエア」「携帯プラットフォーム」

こらからはネットワークの時代と、10年前から言っていた人はいて、そこに乗り遅れたから日本企業はGoogleappleに負けているという論調をまま耳にする。

先週コダックが倒産、競争相手だった富士フィルムが自社の技術を生かして液晶フィルムや化粧品とフィルム以外の分野で多角化に成功したとの記事。

appleは潰れかけていたし、Googleは検索という鉱脈をいち早く見つけ、リスクを取る投資家を得ながら、いちから事業規模を発展させていった

儲かっている事業を抱えながら将来への投資を進める、これが極めて難しい
業績の良い部署ほど発言力は強いし、結果的にリスクを取らず企業は保守的となっていく。

という意味で収益の97%がアドワーズなのに儲かる目処もまだたたないアンドロイドやマップに投資できるGoogleとか、強みのある技術にこだわり続けて応用領域を開拓した富士フィルムとか国籍なんて関係なく、そこは危機意識をどれだけ社員に持たせる事ができたのか、という意味でマネージメントの手腕なのだと思う。

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物作りの時代じゃないよ、買ってきて組立りゃいいんだから、とのトップ方針は、それがネットワークでの収益に結ぶついていかないと、単に技術者の流出を招くだけ。今月CESで紹介された韓国企業の50インチの有機ELも、そのひとつの結果と思えた。

商品のアプリケーションって何だろう、という議論をしていたが、どうもパッとしない。
今の時代アプリと言われて浮かぶのはネットワークからスマホにダウンロードして得られる無料や有料のアプリ

evernoteはアプリだけど、マイクロソフトのwordはアプリとは呼ばないよね、という時代もそう遠くないのではないのか。PCからタブレットスマホに置き換わるにつれ、そんな時代の予感もする

という意味では商品のアプリケーションという言葉の定義そのものが時代遅れに思えてきた。

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中途半端な技術の話は時間のロス、徹底的に技術を磨いて、模索すべきは他社とのdifferentiationの道。

Googleは1msecでも短い検索時間を実現するために技術を磨き、webのユーザビリティを改善しているリズセンスの村上社長は技術者を自社に置く事にこだわっているという。

こういうのはモノづくりとは違うだろうと指摘するのは間違いで、技術を追い求めるというその精神においては高品質な車を作るのと一緒

顧客が未来に求めるもの
フォーカスをあてるべきはそこ

クラウド」「ハードウエア」「携帯プラットフォーム」
一週間で立て続けに講演と議論に参加しつつ、まだモヤモヤとしてして言葉として熟さないものの、とりあえずはメモとして。