電気自動車を見直した、twitterでの討論をきっかけに

土曜日の午前中に元日本郵便取締役で東洋大学教授の松原先生と電気自動車を巡るtwitterでのやりとりが面白かったなぁと思っていたら、先生自身がブログにその経緯をまとめられていた。
http://blog.satorum.jp/201002/article_2.html

このブログの一番最後の「強力な磁場の人間への影響とか気になるけど。まぁ、2.4GHz無線LANも最初は電子レンジ扱いだったし、平気なのかも。」というのは僕のtwitterでのつぶやきで、こんな形で議論に参加。

トヨタ自動車のリコール問題をきっかけに将来の車ってどうなるんだろうとぼんやりと考えていた人達が、たまたまま松原先生をtwitterでフォローしていて討論が盛り上がった。こういうのってtwitterならではなんだろう。「電気自動車フォーラム」とか開催して、大勢人を集めてパネルディスカッションみたいなのをやっても、会場からこれほど意見は集まらないだろうし。同じ関心を持った人同士が場所を隔てていても集って、双方向の議論にはtwitterは最適。

この松原さんのブログによれば、CO2の排出量はガソリン車に比べ十分の一、電気代数十円で100km走れるというし、トルクカーブがフラットだから加速もいい、電気自動車の利点がそんなにあるとは知らなかった。

充電スタンドの設置、リチウムイオン電池の劣化や安全性、課題はいろいろあるけど、そういった内容までこの先生のブログを読むと一通りわかってしまう。ただのつぶやきの集大成なのに。

先月のデトロイトモーターショーでは中国のBYD社が2010年に米国で電気自動車を発売する事を明らかにしたというし、中国政府の資源獲得(リチウムやらレアメタルやら)のための外交政策というのも具体的に動きだしているという。

もし、家庭で電気自動車に充電できる設備を持つようになったら、太陽電池での充電が可能になって、それはスマートグリッドとも融合しそうだ。それに電気自動車に充電のためのケーブルが接続されるという事はネットワーク接続を車が定期的にする事を意味するから、車のナビゲーション情報の更新も同時に行える。さらにいえば、ネットワークを経由してラジオ広告を配信、広告を聞きがら運転するので、電気代を安くしてもらうとか。そんなビジネスモデルもありそうだ。

温室効果ガス25%削減を目指して、電気自動車やスマートグリッドの技術開発に勢いがつく、そういう事に税金使うのなら歓迎なんだけどね。ダムも空港ももういいから。