鯨刺身とローストビーフ

久しぶりに鯨の刺身を食べながら、他の魚とは違った歯ごたえに舌鼓を打つ。鯨の竜田揚げは小学校給食の定番だったよね、などと語らいながら、飲む。ふぐひれ酒もちょびっと。

絶滅が危惧されるからと捕鯨が禁止されたのは20年位前だったかな。その後、鯨の生態系には改善されたのだろうか。それとも禁止されたのは、単に鯨を食べない西洋の価値観に日本の伝統文化が妥協したにすぎないのだろうか。捕鯨の伝統は江戸時代から続くというし、肉だけでなく、その油も骨も余すことなく利用したという日本の文化。それを野蛮と、牛を食べる西洋人から指摘される筋合いはなかろうと思うのに。

牛肉はBeef、豚肉はPork、そういう名称にしてしまうことで、西洋の食文化を正当化しているというのは考えすぎ?これをcow meat, pig meat, とは呼ばないのは何故だろうと、ふと思う。

週末にコストコに買い物に行ったのは、1.5kgの牛肉を買って、自家製のローストビーフを作るため。別に僕は菜食主義者ではないし、牛も豚も食べるので、西洋の肉食文化をとやかくいうつもりもない。

ただ、別の単語を当ててしまうと、鉄板の上で焼けているステーキが元々は命ある動物であったという事を忘れてしまうのではないかと思っただけ。

さて、そろそろ夕飯の時間だ。