衆院選を終えて

4年に1度の衆院選が終わり、自民党が野党となった今回の4年に1度の衆院選、思うところをメモしておきたい

衆院選が行われると分かってからブログでも民主党について書いてみようと思っていた。でも、マニフェストを読んでも両党の違いは分からないし、比べる意味も思い当たらずやめてしまった。
選挙目当ての定額給付金も効を奏すことなく、選挙運動中の演説でも「控除」を「手当て」といい間違えたいいまつがい麻生総理は敗れた。
自民党内での権力争いに疲れ、体を壊した安倍総理あなたとは違うんですと捨て台詞と共に政権を投げ出した福田総理、この4年間のドタバタ劇にも愛想が付き、変化を求めた、それがこの気まぐれな選挙民の選択肢。

国と地方とで背負っている借金が800兆円、半分は65歳以上の高齢者が持っているという個人資産が1500兆円。
高齢者が銀行にお金を預ける(ほとんど金利がつかないのに)
→ そのお金で銀行は国債を買う
→ だから、国はいくらでも借金が増やせる。
この借金をどうやって返すのか?
いや、そんな心配は無用なのだよ。だって、亡くなった老人から相続税として巻き上げちゃえばいいだけだから。
なんて事を官僚が企んでいるのだとしたら、なんだか空恐ろしい…

日本の経済を活性化させる一番の方策はこの個人資産を今使いたくなるような環境を整えること。子孫から前借した給付金なんてばらまいたところで何の効果も現れやしない。

そして、官僚政治の打破も、民主党が強調していた。
霞ヶ関の官僚の立場に立つと、毎日終電で遅くまで働いて、出世のために好きでも無い政治家の娘と見合い結婚して、頭の悪い政治家の相手をさせられて、その見返りに、天下りして退職金をせしめるバラ色の生活を夢みているのに、今更、その権利を失ってなるものか。守りに入ったロートル官僚の反撃は凄まじいだろう。
これから2年は政治家のスキャンダルの応酬、血みどろの政争が繰り広げられるだろうな。マスコミの人間だって既得権者なわけだし、真実がどれだけ報道されるかもちと怪しい。
選挙で民主党を選んだのは国民だし、自分で選んだって事を忘れず、目先のスキャンダルに心奪われること無く、4年はじっと我慢して見守っていいんじゃないのかな、新しい政権を。

マニフェストとかいったって、忘れっぽい国民だから、政権を担当して、外交も経済も現実をきちんととらえながら、Reform(改革)を進めて欲しい。アメリカのグローバリズムを批判したと捉えられている鳩山さんの論文がNYTで取り上げられたらしいけど、Reformを止めるわけにはいかない。しばらくは公的資金をつぎ込んでも雇用対策は必要だと思うけど、Deregulation(規制撤廃)を行うこと無しには新しい産業も起こりえない。

http://voiceplus-php.jp/archive/detail.jsp?id=197&pageStart=0
http://www.nytimes.com/2009/08/27/opinion/27iht-edhatoyama.html?_r=1