ベストエフォート型の仕事

無線LANとか携帯電話とか使っていると時々、すっご〜く、データのやり取りが遅くなったり、メールが届かなくなったりする事があって。それは同じ電波を皆で寄ってたかって取り合うからそうい事が起きるわけで。

皆で使って電波が混んでいる時には、なるべく早くデータを送りますよ、でも、混んでたら、遅くなるけど許してね、というのがインターネットの基本技術(TCP/IP)の一部でもあるベストエフォート型のデータ転送

携帯電話(3G)だと2Mbps位のスピードでデータのやりとりができる事になっているわけだけど、同じ電波を10人で使ったらその1/10の0.2Mbpsというショボイスピードになってしまったりする。


最近、職場でこのベストエフォート型で仕事をしようよ、という事を口癖でいうマネージャがいて、なんかこの言い方ひっかかるなぁ、なんでだろうと気になっていた。

日程を前倒ししてできるだけ早く仕事をして、できるだけ安いコストで作って、できるだけ性能を良くすれば、お客さんは買ってくれるに違いない。一生懸命やるんだぞ、その気持ちは分からんでもないけど、ホントにそうか?

この口癖って実は、戦略の無さを露呈してないか

本当は、いついつまでにこういう仕事を達成すれば、他社より優位に立てて、顧客に受け入れられるはず。そういう戦略が立っていて、実行に移す戦術があるべき。

ベストエフォート、なんてカタカナ言葉使ってみても、実は竹やりでB29を打ち落とそうとしていた、的外れな汗を流していた日本人の気質を引き継いでいるんでないの、と思った口癖、自分も気をつけねば。
ついつい、使ってしまいそうだ。