「戦略は組織に従う」

今週のアエラに載っていた勝間和代氏と高橋洋一氏の対談
高橋洋一氏は霞ヶ関埋蔵金を探り当てた元大蔵官僚。彼が話していた霞ヶ関の官僚がいかに自分達に都合のいいように法律の文章を変えてしまうかという内容が面白かったのだけど、公務員制度改革法案というのがあって、いわゆる「天下り禁止法」なのかな、それをどうやって自分達官僚に都合よく挿げ替えたのか。

法律の文章というのは100ページ位あって、もちろん、それは情報公開でwebからも見れるようになっているのだが、その文章の中のわずかな、てにをはを変えてしまうのだそうだ。

こういう巧みな仕掛けを見分けられるのは民間の出身者では無理、官僚を経験した人にしかできない事で、小泉改革の時には高橋氏が官僚の罠をみやぶって郵政改革もなしえたのだとか。

キャリア官僚と呼ばれる人達はほとんどが超一流大学の法学部だったりするのだろうけど、なんだか、こんな風にせこせこと文を差し替えて、省益を図る仕事をするのって虚しさを感じないのかな。彼らだって若い頃は国のためと思って官僚を志したと思うのだろうに。

こういうのは「戦略は組織に従う」とかって言うのかな。
XX省という組織を存続させるための戦略を官僚達が遂行している、そんな風に思える。