とっても便利な携帯電話 - 行く川の流れは絶えずして…

誰がいつだれとどんな会話をしたのか（通話）
誰がいつどこを歩いていたのか(GPS)
誰がいつどこで何を買ったのか（お財布ケータイ）
誰がいつどの駅の改札をくぐったのか（SUICA）
誰がネットで何を書き込んだのか（mixi 、Gree）

これら情報は宝の山
この情報を分析して、あなたに必要な情報を随時提供してくれるエージェント機能（秘書）を付けるのが次世代の携帯電話なのだとか

NTTドコモの山田社長は「例えば油絵の好きな利用者が銀座の歩行者天国を歩いていたとする。たまたま銀座で油絵の個展がやっていてそれが夕方5 時までの場合，プッシュで利用者にお知らせする。このように生活密着的で価値がある時間が短い情報の提供を，携帯電話のエージェント化で目指したい」と語る。

iモード生みの親、夏野剛氏曰く、携帯電話は利用者の情報を取得する能力も持っており，ネットの世界の行動だけでなく，現実世界の行動も追跡できる。既に携帯電話には言葉の解析機能やガイダンス機能，GPS情報があるので，それをAIによって統合するだけ。決して夢物語ではない」（夏野氏）。

げっ！　こんなの勘弁してよ
国民の行動をすべて監視して安全な社会を作りますってのがテーマのSF小説ジョージ・オウェールの『1984』じゃあるまいし、他人(docomoとかauとか）に自分の行動の履歴を分析されるなんてやだなぁ〜

そうでなくたって、Google street view は自分ちの周辺の写真がネットで見られるようになってプライバシーはないし、マンションの入り口も、駅のプラットフォームも高速道路の入り口もみんなカメラだらけで、監視されているみたいだし。

そのうち携帯電話のGPS機能を使って、国民の行動を安全保障のため監視しますとか、犯罪が起きた時に、「あなたは△△さんのマイミクさんですよね？実は△△さんはある事件の容疑者なんです。」なんて警察が尋ねてきたりして。おお怖〜