アナログ放送終ります

いよいよこの夏からTVの画面の端っこの方に「アナログ」の文字が出る事が決まったのだとか。

現在の地上波アナログ放送は2011年7月24日に電波が止まってしまって見る事ができなくなる。停波後はチャンネルを合わせてもザーッとノイズだらけの画面になっちゃって、我が家のTVは粗大ゴミと化してしまう。

アナログ放送が見れなくなってしまう事をもっと大勢の国民に知ってもらうため画面の横に「アナログ」という文字が出るなんて、昔カラーTV放送が始まった時に「カラー」っていう字が出ていた昭和の頃を思い出す。小学生の頃はまだ白黒TVを見ていたから初めてカラーTVを見た時はインパクトがあった。

今はデジタル放送になったからといって、画質は良くなるものの、内容はそれほど違うわけではなく、せいぜい、天気予報とか占いとかの付加情報が流されてくるだけ。

いまのとこデジタルTVといってもデジタル放送が映るよという程度なのだろうが、NGNと呼ばれる次世代のケーブル通信では光ファイバを使ってTV放送も流すようだし、光ファイバがTVに繋がるのが将来のデジタルTVの姿なのだろうと予想している。

まぁ、そうはいってもTV放送を唯一の娯楽にしているお年寄りも多いわけだし、と言うかネットに頻繁につないでいる人達はTV放送も見なくなってしまっているから、そういったお年寄りにこそ配慮してデジタル放送への移行を進めないといけないと思う。


ちなみに、アメリカでは2009年2月17日にデジタル放送に移行することが決まっている。52ch〜69chはTV放送に使うのを止めて先進的な無線用途に使う事になっている。この700MHz以上の周波数帯は既に競売にかけられ、Googleの入札も話題となっていたが、Verizon等の通信キャリアが落札した。そして競売の合計額191億ドルは政府の財源になる。

アメリカではアナログ地上波放送終了後も既存のテレビを使いたい消費者には、受信用コンバータ購入用に40ドルのクーポンを用意することになっていて、アナログ放送終了後も古いテレビを廃棄しなくてすむ手立てが考えられている。もっとも、アメリカの場合は3分の2の世帯はケーブルで視聴しているので、これらの世帯はアナログ地上波放送が終っても影響は受けないのだが。


日本でもいずれ、なんらかの手立ては必要になるのだろう。