ガソリン テロ特措法

今日からガソリン 1リットル=150円 ハイオク160円 

昨日、車を運転していてEMPYランプが点灯、ガソリンスタンドに寄ったら長蛇の列、あれどうして? と思っていたら今日からガソリンが値上げ、一日で1割も上がるなんて前代未聞だ。たまたま昨日入れたばっかりだったのだが、なんか得した気分。といってもたかだか数百円の差にすぎないのだが。

今年の頭には1バレル=50ドル台だった原油価格が96ドルまで上がって、これは史上初の高値らしい。3年間で3倍に原油が値上がりしている理由の一つは中国等の発展に伴うエネルギー需要の増加、そして今年の夏のサブプライムローンによる金融市場への不安からマネーが商品市場に流れた事。

日本が石油という重要なエネルギー源を輸入に頼っているのはいうまでもない。10月29日にはソマリア沖で日本企業が所有するタンカーが海賊に襲われた。この海賊を追跡したのはパキスタン海軍艦艇で、日本の海上自衛隊はこの艦艇に補給活動を行っていたようだ。テロ特措法は期限切れになってしまったが、海上で果たしていた自衛隊の役割は対テロだけでなく石油という資源の安定確保という目的も担っているといえよう。

我々が今の文明社会を享受したいと思うならば石油の輸入を止め鎖国をするという選択肢は無い。国際社会への貢献という言葉で語られるが、文明社会を維持し、平和を保ちたいと願うならば、それ相応の負担は必要だろう。