EQ診断?感情の多寡の見える化

職場でEQ診断目的のwebでのアンケート形式(250問)の仕事が課せられた。
「仕事に優先順位をつけて作業しているか?」とか「聞き上手だと言われた事がある」だとか、設問にどの程度あてはまるかを5段階で回答せよとの問い。IQは知能指数でEQは感情指数で、という事は知ってはいた。

自己診断の結果の読み方を教えてくれるセミナーが開講されるので出席せよと。また、結果は上司には報告されないが、結果を今後どう活用するかは未定とのこと。

ビジネスで成功する人のパターンをある米国の大学で調査したら、知能の高い人より、自らの感情制御に優れ他人の心を操る事が得意な人という結果が出て、じゃ、そういう能力を高める技術を磨こうよ。というのがEQという用語が注目された背景にあるようだ。

感情の抑制力の「見える化
そんなもん無理じゃないの、とか自分は思う

マネージメントとしての適性に対人関係の保ち方の巧拙が効くは認めるけど、それって、本人の積み重ねてきた経験に裏打ちされた能力次第。

EQ診断して、レーダーチャートであなたの弱点はここ、とか言われてなんとかなるものではない。

一方で、部下があなたの事をどう見ているか?
新しい事に意欲的に挑戦しているかとか
面倒見がいいかとか
そんなアンケートの数値結果が送付されてきた

職場毎に点数化されて、あの部は何点だとか、この課は何点だとかが分かるらしい
アンケートは無記名なのだが、その点数の分布を見ると誰がどう付けたのだろう?上司としてはそんな事が気になるらしい。

上司が部下から評価される
パワハラへの抑止効果があればいいのだろうけど、こういう評価結果見せられるマネージメントも大変だなと思う

インターネットが普及して、ネット経由で様々な教育や調査が可能になった、ように見える。
でも、こんな風に文字と数値だけがやりとりされて、人の感情をいじくり回して、昭和世代の自分は違和感を感じてしまう。

EQ診断なんてしなくても10分も会話したら、相手のこと、色々と分かるじゃない
部下のアンケートより飲みにでも行ったら、本音が出るかもよ

リアルの世界をネット置き換えるのって無理なんじゃないのかな

このEQ診断の会社のホームページ見たら、ストレスチェック厚労省により義務付けられていて、企業様での対応をサポートするサービスもしているのだとか。

これもまた、ストレスチェックとかをwebのアンケートとかでやって、という話だと思うのだけど、上司との会話も無いのにアンケートだけやらされたら、それって返ってストレスになりはしないのだろうか。

見える化」「仕組み」どんなに技術が進んでも、ストレスの有無は対人関係で決まるもの。

温もりの感じられない技術は人の助けにはならないと思う