インターネット時代の恋愛事情

インターネットの技術が米国の軍事技術が元になっているというのは知る人ぞ知る逸話。米国本土が戦場になってニューヨークからロサンジェルスへの通信経路が途絶えた時、今ある経路が失せたらば自動的に別の経路に切り替えて情報を送りましょうと。

そういう仕組みを昔は中央のコントロールセンターみたいなとこで管理していたのを、センターだって爆撃されちゃうかも知れないので、通信経路の途中にいくつもの中継局を作って、それら中継局が独自に判断しても、ちゃんと目的の送り先に通信情報を送りましょう、と。

それぞれの通信情報には行く先の住所(アドレス)が付いているから、そのアドレスから次にどの中継局に送るかを判断します

インターネットというのはそんな技術。

このインターネット技術を土台として、mixiやら、facebookやら、LINEやら、といったSNSが数年おきに生まれている。メールが登場した段階で、通信手段というのは飛躍的に進化したはずなのに、そこに留まる事無く、なぜこうも、次々と新しいSNSが登場するのだろうか?

携帯電話もなく自宅の黒電話が唯一の通信手段だった僕らの独身時代。
居間で電話を取る彼女の後ろで父親の咳払いが聞こえてきたものだった。
コードレス電話が登場して自分の部屋で通話ができるようになった時、やっと親に聞かれずに電話できるわと彼女は喜んでいた。

社内恋愛をしていた友人は、書類の下にメモを隠して伝言メモを相手に渡すの大変だわ、と言っていた。

初対面の相手に自宅の電話番号をすぐに交換するという習慣は当時はなく、電話番号を聞き出せた時に男たちは歓喜の声を心の中で上げたものだった。

通信技術の進化が大きく変えたのは独身男女の連絡方法ではなかろうか?

いまどきの学生はサークルの勧誘で名前を教えるだけでなく、LINEのIDを交換するのがごく普通の事らしい。

友人同士でつながっていたLINE友達が恋人になると、どういうお作法になるのか分からないけど、毎夜LINEを交わすのが習慣になっている二人、彼氏の既読が付かなくなったのを確認してから眠りにつくという女の子がいた。

そう言えば、彼氏が他所の子とディズニーランドで遊んでいるのをfacebookのタグ付けで見つけて、浮気がバレたというエピソードを聞いた事もあったな。

本人は隠しているつもりでも、友人の友人だったり、twitterでの何気ないつぶやきだったり、情報を得る手段はそれこそ蜘蛛の巣のように、あちらこちらに張り巡らされていて、今どきの若者は便利なようで大変なんだなと思う。

そう、WWW( World Wide Web)のwebって蜘蛛の巣という意味の英語だしね(笑)