家、家庭、家族 House, Home, Family

ドラマ「昼顔」を見てみた。終わってしまった話はウエブであらすじをおって。

第一話のつかみが秀逸だ
放火で燃えた家、新築に越してきたセレブ夫婦
それを見て、自宅が燃えても悲しくはないかもとつぶやく主演の上戸彩

家という箱物と家族という繋がり
家(優雅な暮らしと子供達)を捨てられない事が夫婦でいる唯一の理由の吉瀬美智子仮面夫婦

家、家庭、家族
House, Home, Family,

英語の中には、家という箱物は無しにFamilyと表現できるのに、日本語の家族は家の字と対になっている

家族、家庭、という言葉はいつの時代から使われているのだろう。近代化を遂げた明治時代に、Familyを家族と訳したのだろうか。江戸時代にはXX村の太郎でしかなかった農民達が名字を名乗り、近代国家の家制度に取り込まれていく。そんな時代背景があったと思う。

家で始まった、このドラマ、最後は「家」で締めくくるのではないか。最終回はまもなくか。

ホリエモンが対談で、結婚とか、家を買うとか、いう事に価値があると思えないと語っていて、「所有から利用」へと人々の価値観が変わりつつあって、その先取りをしているのかもと思った

若者の車離れに象徴されるように、近代化を経て、貧困を克服した国では、物欲より、所有せずに借り物で、快適な時間を過ごすことに重きを置く生き方を選択する人々が増えてきているのだと思う

いづれハンドルの無い自動運転自動車(なんか長ったらしい名だ)が使われる時代になったら車を所有する人はいなくなる。

スマホの地図上に表示された近所のレンタカーをボタンひとつで呼び出す
Google nowで集約された行動履歴から、朝の通勤時間には家の前にお迎えの車が勝手にやってくる
レンタルできる車の料金は、調達したい場所と時間によって、その需要に応じて変動する
自宅から駐車場のスペースは不要になって、集車場から必要な時に車は自分でやってくる

車が事故を起こした時の保険の問題は既に解決済みで、技術的にも可能で、遅れているのは行政側の対応だけ、というのは車を作るメーカ側の見解なのだとか

その話を聞いて、ハンドルの無い車が街を走る時代を想像していた

家、車、無理な働き方をして、高い物を所有したいという若者は今の日本では減っている

スマホのぼたんを押したら、レンタルワイフや、レンタハズバンド、が現れる時代が来るとは思えないけど、所有する事に価値観を見いだせない世代にとって結婚のもつ意義というのは変わってきているのだと、旧世代の大人たちは理解すべきかも知れない

一緒にいたいというだけなら婚姻という形にとらわれる理由はないし、借り物で済む生活なら、長期負債をふたりで背負う必要もなく、生まれてきた子の国民としての権利さえ認めてくれれば、戸籍だって必要ない

明治維新後の国家を支えた家制度と一方で家に縛られない人との繋がりを求める人がいて

家と家族、モノと心

また、話が飛び過ぎた(笑)
ドラマの感想を書くつもりだったのに…