福田さん出演「報道ステーション」

ニュースステーション(今は名前が変わったが)という番組を見なくなって久しい。特に古舘 伊知郎がメインキャスターになってからはコメントに違和感を感じる事が多くなってしまったのでほとんどみない。

その違和感が何かという事を福田さんと麻生さんが出演した「報道ステーション」の感想として、内田樹さんが上手に説明してくれていた。

http://blog.tatsuru.com/2007/09/15_1049.php

マスコミが伝えようとしているのは、総裁選への立候補者の政策や意思ではなく、答えにくい質問にとまどう政治家の姿をTV画面を通して視聴者に見せる事で、あたかも「これぞ国民主権」という錯覚を演出して見せる事だという。

リングサイドで絶叫しながら実況中継をしていた古舘 伊知郎の昔を知る自分から見ると、なぜ放送局が彼を報道番組のメインキャスターの据えたのか、その意図がなんとなく分かるような気がする。

視聴率を上げて売り上げを伸ばすという事が民放という株式会社に課せられた事業目的である以上、報道番組もショーとなってしまうのは仕方が無いのかも知れない。

それを承知でマスコミをうまく使いながら、ポピュリズムと批判を受けようとも選挙に勝った小泉元首相のような政治家でなければ、改革への道を開く事はできなかったのだろう。どんなに高邁な理想を掲げても選挙に敗れては政策は実行できない。

安倍首相の退陣を聞いて、そんな事を想った